千光寺山ロープウェイ3代目キャビン登場~尾道市
| コメント (7) | トラックバック (0)
札幌国際スキー場が1978年12月に開業してから、今年で30周年を迎える。これを記念し、今シーズンの当初より「スキーセンター」1階ロビーで、記念展示が行われ、その一画で初代「スカイキャビン」の搬器が公開されている。
スカイキャビンは、スキー場の開場当初から幹線として架設された索道で、日本ケーブルが独力で開発した単線自動循環式普通索道である。同タイプのゴンドラは、1974年7月に開業した横津岳ゴンドラリフト(横津岳スキー場内)が第1号で、1977年8月に第2号である御荘湾ロープウェイが開業、本路線が第3号であった。その後、日本ケーブルでは、ドッペルマイヤー社との技術提携によって、ドッペルマイヤータイプに転換してしまったため、独自開発タイプはこれが最終。横津岳は諸事情により、早々と1978年度で廃止され、本路線は1989年に8人乗りにリプレース、御荘湾も2006年3月で廃止されたため、純国産ゴンドラの営業線はすでになく、この搬器公開は貴重な機会である。
スペックが、現役の「スカイキャビン6」(増設線)、「スカイキャビン8」(代替線)のスペックと共に掲示されていた。
搬器内への立入りは、特に制限されておらず、当時の座り心地を試すことができる。同時代に安全索道が建設していたポマ“テレキャビン”の卵形4人乗り搬器よりも、搬器内は広く快適。支柱側側面窓の一部が、開閉可能になっており、形状から、改造により開閉可能としたものと思われる。
破損したのか、向かって左側の窓が外されていたのが残念であるが、その反面、外から内部の撮影には好都合であった。扉の開閉機構は天井に収納されれていた。
同スキー場の営業は、ゴールデンウィークまでの予定であるので、あと1ヶ月ほどは見学できる見込みだ。来シーズンが30周年であるだけに、搬器だけでも引き続き展示してもらいたいものだ。
見学日:2008年3月25日
執筆日:2008年4月3日
| コメント (1) | トラックバック (0)
小室山観光リフト
事業者名:東海自動車(株)
公式サイト:http://www.izu-station.com/sub/tutuji/lift.htm
所在地:静岡県伊東市富戸先原1317-5
キロ程:252m
支柱基数:9基 円筒鋼管柱
高低差:不明
最急勾配:不明
輸送能力:450人/時
搬器台数:不明
速度:不明
回転方向:時計
動力:電気 22kw
許可年月日:1988年2月15日
運輸開始年月日:1988年3月20日
(初代開業:1962年10月1日)
種別:特殊索道
方式:単線固定循環式
搬器定員:1人 ホロ付き
山麓:原動緊張(油圧)
山頂:折返
索道メーカー:日本ケーブル
観察日:2007年6月4日
伊東市小室山公園内にある観光リフト。同じ伊東市内にある、よく似た名前の大室山の方が、観光地としての知名度が高く、山自体も目立っており、周辺に観光 施設が多いために、輸送実績では差が付いているようだが、こちらの方が先に開業している。山頂の標高も大室山に負けているが、こちらのほうが海に近く、す ぐ下の海岸沿いにある、名門ゴルフ場川奈ゴルフクラブを見下ろすロケーションは、大室山とは違った魅力がある。
事業者は、東海バスの名前で知られる東海自動車。ただし、現施設の架替え時は、系列の東海興業であった。
現行の施設は、初代の老朽化に伴い、1988年に架け替えられたもので、ペア化するほどの需要はないということで、シングルリフトのままとなった。架設場所は変わっていないが、停留場機械の関係で、若干線路が短縮されたためか、旧線廃止・新線新規許可の形となっている。
停留場の屋根は、先代用に設置されたものを引き続き使用している。機械自体は、標準的な2コラム・標準機械カバー。
観光地らしく線路用地はしっかり整地され、緑化してある。標準仕様ではメッキ無塗装部分も塗装されているのは、国立公園内に立地するためと思われる。搬器には、幌がある夏山リフトでは標準的な仕様。
山頂停留場も先代リフト時代のコンクリート製屋根が残っているが、折返装置の寸法の関係か、屋根の手前に停留場が置かれている。手前の建物は、円形展望台で、2階がガラス張りの展望室で、屋上に展望台がある。これも先代時代からの施設である。
一時は、夏山リフトが数多くあった静岡県も、今ではこの伊東市内の2本だけになってしまった。
執筆日:2008年3月11日
| コメント (0) | トラックバック (0)
大室山登山リフト
事業者名:池観光開発(株)
公式サイト:http://www.i-younet.ne.jp/~oh-murol/index.html
所在地:静岡県伊東市富戸先原1317-5
キロ程:305m
支柱基数:8基 円筒鋼管柱
高低差:139m
最急勾配:
輸送能力:900人/時
搬器台数:59台
速度:1.3m/s(通常は0.8m/sで運転)
回転方向:時計
動力:電気 45kw
許可年月日:1990年12月18日
運輸開始年月日:1991年3月1日
先代開業:1965年8月1日
種別:特殊索道
方式:単線固定循環式
搬器定員:2人 セフティバー・ホロ付き
山麓:原動緊張(油圧)
山頂:折返
索道メーカー:日本ケーブル
観察日:2007年6月4日
伊豆半島には、普通索道が3本(アタミを入れると4本)あるが、リフトも2本ある。その2本共に伊東市内で割と近く、場所も小室山と大室山と名前が似ている。ということで、伊豆半島の2本のリフトを一気に片付けるべく、伊東市内を回った。
名前が似ている2つの山は、大室山の方が高く、またお椀を伏せたような独特の山容や毎年山焼きを行うので樹木がなく、非常に目立つ。このためか来場者は大室山の方が多く、1991年にペア化された。以前は、日本ケーブル製のシングルリフトが架かっていた。筆者は、シングルの時代には来た事があったが、ペアになってからは初めての訪問だ。ペア化の際に、旧線廃止、新規許可の形になっているが、位置はほとんど変わらない。以前と比べると山に向かって、少し右側にあるような感じがするので、登る際に左側に平行する伐採した空き地が旧線の跡かもしれない。
リフト乗り場とは思えないような立派な建物は、シングル時代からあり、たぶんその建物を使っていると思う。シングル時代は建物にくっつくように乗り場があったと思う。
4コラム形原動緊張装置を左右の2本足にしたような原動緊張装置。見ようによっては、安全索道のαドライブにも似ている。
標準仕様ではメッキで無塗装の支柱のアームや作業アーム部分などが黄緑色に塗られている。これは、国立公園内での架設のため、公園事務所からの指示によってメッキ無塗装が認められなかったためだ。
折返装置は標準タイプだが、やはりメッキ部分も塗装されている。
搬器はモデルEで、セフティバー・ホロ付き。夏山営業のみでのペアリフトは珍しく、したがってホロ付きは珍しい。これまでに筆者が確認したのは「六甲山カンツリーハウス 展望ペアリフト」のみ。すでに廃止された「えぼし岳高原リゾートスポーツの里リフト」もモデルEだったが、夏山リフトとはいえ、人工芝スキー用のためかホロはなかった。
サスペンダーが塗装されているのも支柱などと同じ理由だろうが、珍しい。
執筆日:2008年3月7日
| コメント (0) | トラックバック (0)
宮島ロープウェイは、2月27日から3月7日まで運休し、獅子岩線の搬器交換を行った。新旧の輸送作業は3日にヘリを使って行われ、包ヶ浦自然公園に荷吊り場を設定、中日本航空のシュペルピューマが使用された。
2台の旧搬器は、共に榧谷駅付近に留置され、走行機、サスペンダーごとロープに載せた状態から直接吊り上げられ、走行機、サスペンダーが付いた状態で準備された新搬器は、榧谷駅付近の支索上にヘリから直接降ろされた。
中国新聞の記事には、大阪市内の車両メーカーで製作されたとあるので、旧搬器と同様に大阪車輌製造製と推察される。新搬器は、従来と同様にアルミ製の30人乗り、高さ2.35m、長さ4m、重量1.7t。外国人観光客の増加に対応して室内高は10センチ高い2.1mになった。神鴉(おがらす)伝説をモチーフにしたイラストが、外板に描かれている。
運行再開日の8日と翌9日には記念イベントが開催され、小学生以下は無料になる。
※主なマスコミの報道
中国新聞
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200803040054.html
読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hiroshima/news/20080303-OYT8T00672.htm
広島ホームテレビ
http://www.home-tv.co.jp/news/local.php?news_id=2008-03-035
http://www.home-tv.co.jp/news/local.php?news_id=2008-02-274
| コメント (0) | トラックバック (0)
1月16日の記事で取り上げたとおり、ダイナランドと高鷲スノーパークが経営統合された。隣接するスキー場であるので、来シーズンからの運営統合も必須であろう。
実は、経営統合が発表される以前から、ダイナランドに行く事は決めており、さらに某誌のリフト券プレゼント企画で高鷲SPのリフト券が当たったので、独立運営最後のシーズンの両スキー場の境を両側から見てきた。ダイナランドの公式サイトに、2月15日から共通券販売予定とあるので、これが最後の旧来スタイルでであろう。
これが、高鷲SPダイナミックコースの途中から見たダイナランドのベータライナー山頂停留場。手前に見える赤いフェンスは、私が密かに“カマスの壁”と呼んでいる両スキー場仕切りだ。ダイナランドのスカイラインコースに滑り込むほうが自然なラインに見えるのは私だけ?
ちなみにダイナランド側から見上げると、こんな感じだ。
“カマスの壁”には、誤侵入を防ぐためこういう看板も立っているが、視界が悪いと事情を知らない人は侵入してしまって酷い目にあいそう。このあたりは赤いひも1本だけで進入は簡単だ。
この看板は、高鷲SPの来場者にダイナランドの存在をアピールしているのだろうか?
ダイナランドのスカイラインコースを滑っていくと、高鷲SPのチャンピオンクワッド山頂停留場の近くを通る。
これが、今シーズンから導入された高鷲SPの新しいIC改札システムのカード。日本ケーブルが代理店となっているSKIDATA社のシステム。確かこれまでは、樫山工業と富士電機が組んだICカード改札だったと思う。ダイナランドは、以前、日本ケーブルが販売していたオリベッティなので、来シーズンはSKIDATAに統合される可能性が高いと思われる。カードにスキー場名が無いのは運営統合を見越してのことか、それともジェイマウンテンズグループの共通カードになる事を見越しているのか?
執筆日:2008年2月8日
| コメント (0) | トラックバック (0)
1月11日付中日新聞記事及びジェイ・マウンテンズ・グループ(株)公式サイトによれば、ジェイ・マウンテンズ・グループは1月10日付で(株)平安からダイナランドを経営譲渡された。同スキー場の運営は、隣接地の高鷲スノーパークを運営する同社関連会社である中部スノーアライアンス(株)が行う。
ジェイ・マウンテンズ・グループの取締役には、ダイナランドが大日岳国際スキー場としてオープンした当時から関わりの深い人物が名を連ねており、高鷲SPが同社傘下となった昨シーズンから、試験的に共通券が発行されるなど、両スキー場の連携の目がみられた。経営統合された事から、両スキー場の一体化がさらに進むものと思われる。そもそも高鷲SPのエリアは、ダイナランドの拡張予定エリアであり、一部開発に着手していたものの、自然保護運動家などによる反対運動などの理由で開発が足踏みしている間に、ダイナランドとこのエリアの開発を争っていた東和観光(鷲が岳スキー場の事業者)が開発の主導権を握って、高鷲SPをオープンしてしまったという経緯があるため、両スキー場は犬猿の仲だった。今回の経営統合で、一体化した運営が実現すれば、ようやく正常化されたといえよう。とりあえず、2月中旬を目途に共通リフト券を発売開始すると中日新聞の記事にはあった。
ジェイ・マウンテンズ・グループ(株)は、オリックス(株)の投資銀行本部プリンシパルインベストメント部門を分社化する形で設立されたOPEパートナーズ(株)が、スキー場再生事業を手がけるため、OPEスノーアライアンス(株)として2005年に設立した会社で、最初に傘下に収めたのは川場スキー場である。OPEパートナーズは、2006年10月にMBOを実施し、役員がオリックスから発行済み全株式を買収している。さらに、2007年2月には、社名をリッジウェイ・キャピタル・パートナーズ(株)に変更した。資本のつながりはなくなったものの、同社の投資ファンドの主要投資家はオリックスであり、オリックス系の投資会社と紹介されるのが一般的のようだ。OPEパートナーズの社名変更に先立ち、2006年12月にはOPEスノーアライアンスは、ジェイ・マウンテンズ・グループ(株)と社名を変更している。
ジェイ・マウンテンズ・グループは、傘下にスキー場運営会社として、川場リゾート(株)川場スキー場、福島スノーアライアンス(株)猪苗代スキー場中央、(株)ヘブンスそのはらヘブンスそのはら、群馬スノーアライアンス(株)ノルン水上スキー場、中部スノーアライアンス(株)高鷲スノーパーク・ダイナランド、ユートピアマウンテンリゾート(株)ユートピアサイオト・アサヒテングストンを持つ。12月に近江鉄道から引き継いだ、箱館山スキー場の運営会社も設立したと思われるが、筆者の調査不足で社名は不明だ。
執筆日:2008年1月16日
| コメント (0) | トラックバック (1)
最近のコメント