索道入門 その2
普通索道の分類
普通索道には大別して、交走式と循環式があります。
交走式は「井戸のつるべ式」などと説明される事が多い形式で、比較的大型の搬器2台が、交互に上下する方式です。ロープウェイと呼ばれる場合は、たいていはこの形式です。一般的に交走式では、搬器の重量を支える「支索」と呼ばれるロープと、搬器を牽引する「えい索」というロープ、「えい索」と対で使われる「平衡索」というロープで構成されます。
支索は鉄道で言うレールで、これ自体は動きません。走行装置にある走行輪が支索に乗っています。支索が1本という交走式が多かったのですが、最近では動揺が少ない支索が2本が増えています。
えい索は、モーターで動かされるロープで、以前の法令では2本以上設備することが義務付けられていました。搬器との固着は、ソケット方式で行なわれるため、エンドレスにはなっておらず、搬器-原動滑車-(反対側)搬器となります。搬器をはさんで反対側に設備され、えい索と1対でエンドレスを成すロープを平衡索と呼びます。
最近では、えい索と搬器の連結を握索機方式として、ロープの負担を平準化して、さらにロープ全周の検査を可能とする事で、えい索を1本とした交走式が増えています。2支索方式と組み合わせての導入が一般的です。
交走式では支索とえい索のロープ本数の合計で方式を呼ぶことが多いのですが、同じ三線交走式でも、古いタイプでは1支索2えい索方式、近年架設のタイプでは2支索1えい索方式が多いです。
定員が多い場合は、2支索2えい索方式が採用されます。国内で最もロープ本数が多かったのは、2支索3えい索の五線交走式の別府鶴見岳ロープウェイでしたが、今は2支索2えい索に改造されてしまいました。
循環式は、比較的小型の搬器がエンドレスのロープに間隔をおいて連結されており、索道の長さに輸送力が左右されないと言う特徴があります。
搬器が常にロープと固定され、停留場内ではロープを止めるか低速運転にして乗降する固定循環式と、ロープは常に同じ速度で動き、停留場内では搬器がロープから離れる自動循環式があります。
さらに、支索とえい索の2種類のロープを使う複線式と1本の支えい索で移動と支持を行なう単線式という分類もあります。最近では、2組の支えい索を使う方式が登場し、これは複式単線式と呼ばれます。
この2種類の分類法の組み合わせで、索道種別が決まり、単線固定循環式・単線自動循環式・複線自動循環式・複式単線自動循環式という具合になります。以前の法令では、えい索は2本以上という制限がありましたので、複線は1支索2えい索の3本のロープを使ってましたので、これを三線自動循環式と呼び、複線自動循環式と呼ぶのは1支索1えい索に限ることもあります。私は、これを勝手に「広義の複線自動循環式」「狭義の複線自動循環式」と分類してます。
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