須磨浦ロープウェイ ~謎のメーカー
須磨浦ロープウェイ
事業者名:山陽電気鉄道株式会社
公式サイト:http://www.sanyo-railway.co.jp/
所在地:兵庫県神戸市須磨区一ノ谷町5-3-2
区間:須磨浦公園~鉢伏山上
キロ程:464m
高低差:180m
支柱:無し
輸送能力:360人/時
速度:2.5m/s
動力:電気
許可年月日:1957年3月14日
運輸開始年月日:1957年9月18日
種別:普通索道
方式:三線交走式(1支索2えい索)
搬器定員:30名
搬器台数:2台(うみひこ・やまひこ)
山麓:不明
山頂:不明
索道メーカー:株式会社鹿島製作所
搬器メーカー:川崎重工業(1980年)
観察日:2004年4月15日
山陽電鉄須磨浦公園駅から出るロープウェイ。駅から出る索道は、ガーラ湯沢のゴンドラが有名だが、駅が小ぶりな分、こちらの方がはるかにホームに近い。鉄道駅直結のケーブルカーは結構あるが、普通索道はけっこう珍しい。特に、鉄道と索道が同じ会社の経営となると、ここだけのような気がするが、他にもありましたっけ?
このロープウェイが珍しいのは、立地条件よりもメーカー。鹿島製作所というメーカーは、普通索道ではここしか実績が無い。鹿島建設の系列会社であるカジマ メカトロ エンジニアリング株式会社の前身が鹿島製作所と名乗っていたはずだが、はたして同じ会社なのか謎である。
1980年に搬器交換をしており、現在の搬器は川崎重工製。国産ロープウェイ搬器は、鉄道車両メーカー製が一般的であり、川重もそうなのだが、川重製はけっこう珍しいように思う。
山頂では、これまた珍品であるカーレーターに乗り継いで、さらに登るのが観光ルートになっている。
いわば椅子式エスカレーターともいえるカーレーターは、サンケイバレイ(現 びわ湖バレイ)の登行設備として設置されたのが有名だが、そちらはかなり前にゴンドラが架けられ廃止されたのに対し、須磨浦では規模は小さいもののまだ現役で頑張っている。
またメーカーとして鹿島製作所が登場。サンケイバレイではメーカーがどうなっていたのが興味深い。夏山のペアリフト並みの輸送力で意外と大きいが、速度が遅く、長大路線では嫌われたのではないだろうか。乗り心地も、お世辞にも良好とは言えない。ただ、乗降場では速度が落ちるのは、デタッチャブルリフトのようで面白い。
カーレーターで上がった先は、リフトになるが、それはまた別項で。
(2005年2月27日執筆)
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