千光寺山ロープウェイ ~東京索道交走式第二号か?
千光寺山ロープウェイ
事業者名:尾道市
公式サイト:http://www.city.onomichi.hiroshima.jp/index.html
所在地:広島県尾道市東土堂町20-1
区間:千光寺山麓~山頂
キロ程:361m
高低差:115m
支柱基数:1基
輸送能力:720人/時
速度:3.0m/s
動力:電気
許可年月日:1956年9月10日
運輸開始年月日:1957年3月25日
種別:普通索道
方式:三線交走式(1支索2えい索)
搬器定員:31名
搬器台数:2台(さくら号・かもめ号)
山麓:緊張
山頂:原動(100馬力)
索道メーカー:東京索道
搬器メーカー:憶えてません
観察日:2002年9月28日
尾道市中心部の北側にある千光寺山に架設されたロープウェイ。山頂には千光寺公園が広がるほか、ロープウェイ山頂駅からやや下がった位置に真言宗千光寺がある。
公式サイトに該当すると思われる尾道市役所公式サイトのロープウェイ情報は最小限だが、尾道観光協会のサイトにある「ぶらり尾道探検隊・千光寺ロープウェイ」はなかなか充実した内容。
車で訪問した場合、山麓駅近くには民営の機械式立体駐車場しかなく、山頂の千光寺公園駐車場の方が便利。こちらは1日定額制で比較的大きいので、市街地を回る観光客の穴場駐車場にもなっているようで、車を止めてロープウェイで市街地に下りて観光し、ロープウェイで車に戻るという使い方もされている模様。市のロープウェイ事業所も山頂駅にあり、一般的なロープウェイとは様子が違う。
もちろん山麓から上がるお客も多く、訪問時にはカメラバックを持って乗るのを躊躇するぐらいの混雑で、山麓駅や搬器内はほとんど撮影できなかった。トップ画像は、山頂で下車後、折り返して発車待ちの搬器で、上りの混雑がウソのよう。たまたま観光バス客と一緒になってしまったのかもしれない。
山麓駅にあった歴史を感じさせる仕様表、工費の記載があるのは珍しい。山麓駅は、改装されたため掛けられている壁は新しく対照的だ。前述、観光協会のサイトに掲載の画像によれば、運転盤も更新されていた。
東京索道の交走式は、近年では新設がまったく見られないが、昭和30年代半ばには多くの実績を残しており、その第1号がここだ。
(2005年3月5日執筆・2006年1月5日追記に合わせ一部修正)
「日本近代の架空索道」(コロナ社)の巻末資料“全国の旅客索道一覧”によれば、ここが東京索道第一号になるが、同書では安全索道製となっていた岡山スカイガーデンロープウェイが実際は東京索道製のようなので、最古となるのは岡山のようだ。
(2005年11月31日追記)
2007年2月12日支柱基数追記
2011年2月に搬器交換し、2月10日より営業開始。
2011年2月17日追記に合せおのナビのリンク修正
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