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2005.04.18

ダイナランド βライナー

DYNABETADQ01

ダイナランド βライナー
事業者名:(株)平安
スキー場名:ダイナランド
公式サイト:http://www.dynaland.co.jp/
所在地:岐阜県郡上市高鷲町西洞
キロ程:1242m
高低差:396m
輸送能力:2400人/時
速度:4.0m/s
動力:電気 410kw
許可年月日:1989年10月20日
運輸開始年月日:1990年1月1日
種別:特殊索道
方式:単線自動循環式
搬器定員:4名
山麓:原動
山頂:緊張(油圧)
索道メーカー:日本ケーブル
搬器:モデルE

観察日:2005年3月18日

ベース部から見て右側の尾根にかかるリフト。こちらの尾根はαライナー側よりも斜度がきつめで、中上級者向けリフトと言える。

この尾根の反対側の斜面は「高鷲スノーパーク」となっているが、実はダイナランドもこのエリアに拡張する計画を持っていて、スキー場ガイドに拡張予定があると書かれていた事もあった。おそらくは水面下でいろいろな動きがあったのだろうが、部外者には知る由も無い。とにかく、ダイナランドと並ぶ奥美濃の両雄で、ダイナランドを競い合っていた鷲ヶ岳スキー場を経営する東和観光が「高鷲スノーパーク」も経営しているとなれば、いろいろとあったに違いないと想像をたくましくするだけである。

とにかく、架設時期から考えると、ダイナランドとしては既存エリアと拡張エリアを結ぶ幹線としても考えていたはずだ。そのためかダイナランド初のクワッドリフトだった。

DYNABETADQ02

ハードは見ての通りで、この頃の日本ケーブル製デタッチャブルクワッドとしては標準的な形状で、上下停留場とも機械カバー式で車庫線なしである。支柱は角錐形で作業アームはアングル材の組み合わせとなっている。

営業上はβライナーと名乗っているが、運輸局の許可上の名称は「第4クワッドリフト」だ。

執筆日:2005年4月18日

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コメント

隣の高鷲スノーパークは、当時は、コードネーム(?)が叺高原スキー場と言っていました。
平安さんが着工開始していたのですが、着工途中で手放すことになってしまったのです。経済的事情ってヤツなんでしょうね。
で、引き継いだカタチで旧ダイナランドであったエリアを一部含んで、高鷲スノーパークが他社の手によってオープンしたのです。
当時の工事中のゲレンデは超穴場ゲレンデだったので何度も滑ったのでよく知っています。

ジェイマウンテンズの取締役の方にダイナランドの顧問の方が就任されているので、近い将来、リフト券が共通化されることを密かに期待しております。

投稿: | 2007.02.04 19:12

鷹さん、コメントありがとうございます。

平安が実際に拡張エリアの着工をしていたのですか!索道関係の許可が下りていた(ゴンドラ、クワッド、ペア各1本)のは知っていましたので、計画がかなり具体化していたのは知ってましたが、実際に着手していたのはしりませんでした。よく考えれば、だからこそ延々と両社のエリアをフェンスで仕切る必要があるようなコース伐採が行われていたわけですね。平安が拡張計画を固める前から、東和観光が叺エリアの一部関係者にアプローチしているという噂話も聞いてましたし、叺エリアの開発自体への反対運動もありましたから、この問題は根が深そうです。

>ジェイマウンテンズの取締役の方にダイナランドの顧問の方が就任されているので、近い将来、リフト券が共通化されることを密かに期待しております。

私もジェイマウテンズの会社案内を見て、同じことを期待しました。

投稿: こぶ | 2007.02.11 11:55

もし、このふたつが合併するようなことになると、大昔あったスキー場の「ひるがの尾上平スキー場」の斜面が滑ることができるようになるので、1+1=2以上になるのです。
ひるがの尾上平スキー場はダイナランドとほぼ同じ時期にオープンしたペアリフト(ロマンスリフト)のみのスキー場だったと記憶しております。
奥美濃エリアの消えたスキー場のリフト情報をご存じでしたら、ぜひ教えてください。
正ケ洞、油坂、高平、平家平、白鳥のリフトはどんなだったか知りたいです。

投稿: | 2007.02.13 17:02

鷹さん、コメントありがとうございます。
不勉強で「ひるがの尾上平スキー場」というのは初耳でした。
正ケ洞は高鷲村教育委員会が管轄していたスキー場でシングルが1本。高鷲村の中心部に比較的近い国道156号線の西側にあったと思います。1980年代末期にリフトが故障して、そのまま廃止になったと記憶します。
油阪は国道158号線沿いにあり、今でも通ればスキー場の跡地だと分かると思いますよ。白鳥西ICを過ぎて1キロ半ぐらいの場所になります。油阪峠道路からでも見えたように思います。ゲレンデの左右にペアとシングルが各1本ずつ架かり、山に向かって右側はコースもリフトも国道の上をまたいでました。
高平は長良川鉄道の白鳥高原駅の国道を挟んで反対側の山にあり、リフトは3本でしたが、なぜか内1本は別会社の運営でした。全てシングルリフトだったと思います。
平家平は北濃駅の長良川対岸にあり、シングルリフト1本だったはずです。ただ、第2リフトという名前だったようですから2本あった時代があったのかもしれません。
白鳥は高平のすこし南側にあったスキー場ですね。リフトの本数は分かりませんでした。

投稿: こぶ | 2007.02.13 21:43

ありがとうございました。
油坂は滑ったことがあります。
ナイター営業が平日でもやっていた記憶があります。
正ケ洞の跡地は、高鷲町の教育施設か何かになっていたと思います。
次回確認しておきます。

志賀高原の石の湯スキー場の情報も知りたいです。

よろしくお願いします。

投稿: | 2007.02.14 17:15

鷹さん、こんにちは。

私が油阪に行ったのは12月半ばに予想外の大雪が降ったときで、なんとリフトは整備が終わっていないとかで非営業。ハイクアップで滑りましたので、リフトは眺めただけで乗ってません。その後もなんどか油阪は越えましたが、ついに滑ることはなく、リフトも乗らずじまいでした。

さて志賀高原の石の湯ですが、ここは中間停留場があるシングルリフト1本でリフト長489m、速度1.8m/s、1966年建設だったようです。

投稿: こぶ | 2007.02.14 19:00

ひるがの尾上平が気になったので、少し調べてみました。大垣に本社がある栗山アルミが運営していたスキー場だったのですね。スキー場名は記憶から消えてましたが、事業者名は記憶にありました。確か、1986~87年ぐらいに廃業したはずです。位置的には、ダイナランドや高鷲SPよりはかなり北にあったはず。ダイナランドが開業した翌年の1973年の開業でした。開業当時から第2リフトがペアだったようですが、1972年開業のダイナランド第1リフトもペアでしたから、奥美濃地区のペア第一号はダイナランドのようです。
ネットを検索するとkenkenさんの「林道浪漫」掲載の“林道旅日誌vol.51”に尾上平高原の古びた看板があるスキー場跡が登場する。この記述をヒントに地形図を探すと、おそらく北緯36度1分27秒,東経136度51分53秒の地点がひるがの尾上平スキー場の跡だと思われます。

地形図を見る限り、高鷲SPの北側にある叺谷の北側の尾根の向う側の斜面になりますから、ここは現在のスキー場トップからはつながらないですね。ここにつなぐには、高鷲SPのパノラマクワッド山頂付近から叺谷を横断するロープウェイを向い側の尾根の標高1400m地点に架けるのが手っ取り早そうです。つまり、富山県の牛岳温泉スキー場第2ゲレンデのような感じですね。北斜面ですから雪質は良さそうですが、アクセスが不便そうですね。仮に両スキー場が合同しても、あまり期待しないほうが良さそうです。関係者が夢想的な構想や感想を漏らすと、話が一人歩きを始めることはよくありますから。いや、実際「だれがこんなところにスキー場を作ろうと言い出したんだ」と調べてみたら、当の本人が大昔に冗談交じりで洩らした一言が一人歩きして実現に動き出していたなんて現場に出くわしたことがあります。地形図で見る限りでは、この斜面よりは天狗山の北斜面の方がスキー場向きで多くのコースが取れそうですけど、アクセスがさらに面倒になりそうなので、もっと難しそうですね。

ところで、鷹さんも関わっていると思われる「奥美濃スキー場情報」に“高平スキー場 ダイナランド経営と同じ会社がやっていたはずです。”とありますが、これは誤解ですよ。ダイナランドの運営を行うのは株式会社平安、高平スキー場は第1と第3リフトは奥美濃観光施設株式会社、第2リフトは高平商事の所有でした。平成9年度にはリフトの廃止手続きが終わってますので、廃業が5~6年前と言うことはないですよ。

ちなみに平家平は平家平スキーリフト有限会社の運営でしたが平成元年に大阪の株式会社山形工務店が買収してます。

油阪は、最後はペアリフト1本のみだったようですね。ここは岐阜金華山ロープウェイと同じ岐阜観光索道株式会社の運営でした。

投稿: こぶ | 2007.02.16 22:09

すみません、高平スキー場にはダイナランドスキースクールの分校があっただけですね。勘違いしておりました。

そうそう、ダイナランドと高鷲スノーパークのリフト共通券が来る3月1日から試験販売されることになりました。来シーズンのテストケースなんでしょうね。

投稿: | 2007.02.18 18:49

鷹さん、コメントありがとうございます。

ダイナランドと高鷲SPの共通券、少々高いですが、後からの追加ですから致し方ないのでしょう。その他にも券交換が必要という面倒さもありますが、待ちに待った共通券ですから、まずは使って、意見はそれからですね。共通券を出しているスキー場でも、徐々に改良されて今日の姿になった場所も多いですから、ユーザーで育てるしかないですね。

投稿: こぶ | 2007.02.18 21:51

奥美濃エリアの消えたスキー場リフト情報について
現役時代に訪れたことはないですが、要覧と数年前現地を見た様子からわかることをいくつか補足します。

油坂  最終はH3安索製ペア。最も古いシングルは内燃動力との記載あり。
高平  ゲレンデ右端の第2はS44丸十商事製シングル。架台残っています。
平家平 第2はS47太平製シングル、施設現存してます。
白鳥  シングル2本。第2はS46太平製、架台残っています。現地公園化。

正ケ洞はうろついたんですが、今ひとつ場所の特定ができませんでした。確かに清掃場の様な施設はありましたが、あそこがそうだったんでしょうか?
平家平は地元のかたによると、かつて内燃動力のシングルがあったそうです。

投稿: tune | 2007.02.20 01:04

tuneさん、廃止リフトの情報ありがとうございます。
そういえば丸十商事というメーカーもありましたね。すっかり記憶に埃がかぶっていました。

投稿: こぶ | 2007.02.26 07:01

丸十商事ってひょっとして、岐阜市内の会社でしょうか
ウチの近所にあります。

パチンコホールの経営と骨董品屋も経営されている重機関連の会社なのですが

投稿: | 2007.02.28 17:45

鷹さん、コメントありがとうございます。
丸十商事で検索すると全国に同名の会社が多数あるようですし、同一地域でも業務内容が重ならなければ、同名異会社は可能ですからなんともいえませんが、たしか岐阜県の会社だったように思います。私が初めて名前を聞いた20年近く前には、すでに索道新設からは手を引いていると聞いた覚えがありますが、メンテぐらいは続けていたのかもしれません。
シングルやペアリフト程度までなら、それほど複雑な機械ではないので、ロープを扱うノウハウさえあれば、けっこう小規模な機械メーカーでも新設は出来たみたいですね。昭和30年代までは鉱山索道などもそれなりにあったようですから、ロープ扱いのノウハウを持つ技術者はそれなりにいらしたのでしょう。

投稿: こぶ | 2007.02.28 23:32

関係者の書き込み、および現地のスタッフの話などでほぼ確定的なのですが、ダイナランドと高鷲スノーパークが一緒になるようです。
ダイナランドがJマウンテンズに売却されるようです。
それに先駆けて、高鷲スノーパークのリフト券システムがリニューアルされます。
スベルカというネーミングです。
ネット販売が12月1日から開始されているので早速購入手続きを取りました。
すみません、直接索道には関係ない話で。
正式発表は高鷲スノーパークがオープン後の12月7日が予想されます。

投稿: | 2007.12.03 19:57

鷹さん、コメントありがとうございます。
ダイナランドがジェイマウンテンズグループに売却ですか。親会社の(株)エフワンが昨年2月に民事再生法適用を申請してますから、なんらかの影響があるかと思っていましたが、けっこう時間が経ってから影響がありましたね。ダイナランドは、それほど経営内容が悪化しているとは思えませんので、高値で売却しようとして、時間がかかったのかもしれません。

SkiDate社のICカードシステムは、日本ケーブル系のスノーシステムズが国内代理店になっていますから、高鷲スノーパークは一気に樫山色が薄れますね。高鷲SPは今シーズン行く予定ですが、昨シーズンのレポートでさえ、溜まりに溜まっている状態ですから、いつレポートが上げられることやら(汗)

投稿: こぶ | 2007.12.07 21:12

関係者から来年の1月10日に正式発表との情報を掴んできました。ただ、リフト券に関することはまだ何も現時点では決まってないそうです。

投稿: | 2007.12.26 23:33

鷹さん、続報ありがとうございます。
1月10日が楽しみですね。また、なにかありましたらお願いします。

投稿: こぶ | 2008.01.01 13:42

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