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2005.06.27

姫路セントラルパーク スカイサファリ ~国内唯一?の動物見学用ゴンドラ

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姫路セントラルパーク スカイサファリ
事業者名:加森観光
公式サイト:http://www.central-park.co.jp/top.html
所在地:兵庫県姫路市豊富町神谷
キロ程:317m
支柱基数:3基
高低差:41m
輸送能力:755人/時
搬器台数:2群6台(A-1~3、B1~3)
速度:4.0m/s
所要時間:172秒
回転方向:時計
動力:電気 200kw
許可年月日:2003年6月20日
運輸開始年月日:2003年7月18日
種別:普通索道
方式:単線固定循環式
搬器定員:12人(立席)
山麓:原動
山頂:緊張(油圧)
索道メーカー:日本ケーブル
搬器メーカー:CWA

観察日:2005年6月6日

国内で唯一、一般営業を行っている単線固定循環式ゴンドラ(ロープウェイ)。他には高山市(旧朝日村)の「鈴蘭シャンツェグループゴンドラ」があるが、競技選手専用である上に現在は休止中になっている。

2001年に開催された「山口きらら博」会場に架設された“きらゴン”の転用と思われ、さらにその前身は、1994年に和歌山市で開催された「世界リゾート博」に架設されたパルスゴンドラと思われる。

単線固定循環式ゴンドラは、支えい索に固定された箱形搬器で輸送するシステムで、自動循環式とは異なり停留場内で搬器のみを停止または減速ができないため、停留場での乗降時には、全線で減速ないしは停止させる必要がある。通常は複数の搬器を1群として等間隔で複数の群をロープに固定する。したがって、他群の乗降時には、空中で停止する群がある。リゾート博・きらら博共に4群という構成であったので、他群の乗降のために中間地点で停止していたが、ここでは2群のために停止する必要はない。

非常に似た構造の設備に単線交走式があり、こちらは2群の単線固定地循環式を停留場でループさせず折り返すもの。国内では安全索道が榛名山と眉山に架設している。握索機をループさせない点で、ロープ寿命の面ではこちらが有利だと思われるが、停留場の直線部分に搬器を止めないとならないので、停留場が大きくなるという欠点もある。

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原動停留場である山麓駅は「野生の国ステーション」の名称を持ち、ドライブスルーサファリの草食動物エリアを見下ろす展望台の近くにある。利用者は、ウォーキングサファリを散策しながらここに到達し、スカイサファリで大型草食動物を眼下にしながら戻るのが順路になっている。先にスカイサファリでこちらに来てウォーキングサファリを逆に戻る事も出来無くはないが、人の流れに逆らう事になり、なにしろ上りであるのでお勧めできない。スカイサファリの往復乗車は頼めば可能なようだが、一旦は降りないとならず、乗ったままでの往復はできない。

なお、マイカーであってもサファリバスの利用であっても、ウォーキングサファリの入口には、ドライブスルーサファリを通って到達するしかないので(マイカーの場合は、強引に頼めば不可能ではないと思われるが、こうするとドライブスルーサファリに行く事はできなくなり相当変った客と思われるのは必至)、ゴンドラが目当てでもトラやライオンとご対面しないとならない。その代わりにスカイサファリは無料である。サファリの入場料は、隣接する遊園地とのセット料金しかなく高いので無料と言われてもあまりありがたみはない。JAF会員割引があるので会員証は忘れない事。

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ウォーキングサファリの入口にある緊張停留場が山頂駅で「ふれあいの国ステーション」と名付けられている。これは、すぐ横にヒツジやヤギが放し飼いにされた「チャイルズファーム」があるからだろう。ここは通らなくても帰ることが出来るので、ハイジごっこをしたくない人は、幼児に混じってヤギに囲まれる必要はない。

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停留場をコンパクトにまとめるため、このように搬器はループ部分で止まるが、緊張停留場なので半ループを形成する緊張滑車の位置は一定ではない。これに対応するために、ホームや搬器ガイドも緊張滑車と一体のフレームに設けられており、停留場全体が移動して緊張力を保つ構造になっている。

支柱は3基だが、1号柱と3号柱は実質的に停留場の一部とも言える位置なので、実質的には2号柱1基。丸パイプを組んだタワーの上に角パイプの3連立柱が乗る構造になっており、これに良く似た構造の支柱はリゾート博・きらら博にあったが、支柱も流用かどうかは不明。少なくとも下部構造は、リゾート博ときらら博ではトラスだが、部材が前者はアングル材に、後者は細見の丸パイプに見える。さらにこちらでは太目の丸パイプラーメンになので共通点はない。流用としても角パイプの3連立柱と索受類と思われる。

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搬器はリゾート博では15人乗り3台1群であったが、きらら博では12人乗り3台1群になっており、こちらも12人乗り3台1群。きらら博で定員が減ったのは、各群に1台づつ配置された電源ゴンドラによってクーラーを設置したため定員を減らしたと推定していたが、クーラーが外されたここでは説明がつかない。いったん定員を減らしたのを単にそのまま流用としたのか、原動機を流用するために出力により制限されたのか不明だ。

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なお転用の傍証としては、この銘板が上げられる。1990年代末期には、CWAの銘板は搬器形式なども書き込まれたものに代わっており、この様式はそれほど新しくない事を示している。ちなみに、最近の搬器銘板の例として箱館山ゴンドラの例を紹介しておく。(ここ

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さてこれはおまけ画像。遊園地エリアに2005年に新設された動く歩道「ラクーダ」だ。それだけなら大して珍しくないが、メーカーが「Sunkids」。日ケーが代理店を務めるオーストリアのメーカーで、スキー場のキッズゲレンデなどで最近よく見かけるメーカーだ。スキー場以外でははじめて見た。さすが登別ケーブルから発し、ルスツ高原を再建し、最近では大規模スキーリゾートを中心に経営再建で全国に事業を拡大する加森観光だけのことはある。ここも例外ではなく、経営不振になったために加森傘下で再建中なのだ。索道関連商品という事で紹介しておく。

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執筆日:2005年6月27日

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