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2005.07.18

愛・地球博 モリゾー・ゴンドラ ~中間屈曲のある会場間連絡ゴンドラ

MORIZO_NAGAKUTE01

愛・地球博 モリゾー・ゴンドラ
事業者名:(財)2005年日本国際博覧会協会
施設名:2005年日本国際博覧会(愛知万博) 「愛・地球博」
公式サイト:http://www.expo2005.or.jp/jp/
所在地:愛知県愛知郡長久手町大字熊張字茨ヶ廻間乙1533-1
キロ程:2026m 中間屈曲所あり
支柱基数:14基16本
高低差:19.5m
最急勾配:17度13分
輸送能力:1800人/時
搬器台数:54台+作業搬器1台 (制振装置・瞬間調光ガラス装備)
速度:6.0m/s
動力:電気 DC490kw
ロープゲージ:6100mm
許可年月日:2003年12月25日
運輸開始年月日:2005年3月25日
廃止年月日:2005年9月26日?
種別:普通索道
方式:単線自動循環式
搬器定員:8人
長久手駅:原動 車庫線
瀬戸駅:緊張(油圧)
索道メーカー:日本ケーブル
搬器メーカー:CWA

観察日:2005年1月25日/7月4日

2会場に別れている愛知万博の長久手会場と瀬戸会場を連絡する交通機関として設置されたゴンドラ。住宅地を避けるために中間屈曲所があるのが特徴。

訪問日の7月4日は大雨で、この時期としては来場者が少なく観察はしやすかった。ただ、それでも貸し切り状態で乗ることは難しく、また窓が曇っていたり、窓の水滴で乗車中の観察・撮影は不十分で不満が残る。

超人気のトヨタ館や日立グループ館などがある長久手会場企業パビリオンゾーンBの端にひっそりとたたずむのが、モリゾー・ゴンドラ長久手駅。上の画像は、トヨタ館の入館待ちで並びながら撮ったもの。こちらは整理券の配布が終わろうとしているのに、ゴンドラの待ち時間はほとんどない。会場間連絡として無償で運行されているが、どうもその方針はあとから決まったようで、駅1階には窓口と券売機スペースとして用意したと思われる壁がある。

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長久手駅乗り場。運転室上部の壁に掲げられているのは、注意書きの掲示ではなく、協賛広告を出している荏原製作所の広告。同社は人工降雪機を製造してた事もあり、ゴンドラとはスキー場つながりという縁はあるが、今回の広告展開とは無関係だろう。今では公式サイトを検索しても降雪機もスノーマシンもまったく出てこず沿革から抹殺されている。

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車庫線に留置されている作業搬器。スキー場のゴンドラとは異なり、荷物運搬は考えられないので、純粋に保守目的だろう。建設時には沿線住民の反対運動があり、樹木伐採を最小限にとどめるために車や大型機械が近づけない支柱もあるので、空中からの運搬作業が発生する可能性はある。

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本線路の最大の特徴である中間屈曲所(←これが正式名称かどうかは知りません。筆者の命名です)。中間駅で屈曲する自動循環式索道は前例があるが、本線中での屈曲は旅客索道では国内初だと思われる。ただ、設備としてはホームなどの客扱いの設備が無いだけで運転設備は中間駅と同等あり、鉄道で言えば信号場のようなものだ。

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支えい索は、大型の屈曲滑車で曲げられ、屈曲の内側に1輪、外側では2輪で曲げられる。この区間、搬器は放索して場内レール上を低速で進む。この中間屈曲所の画像は試運転中に訪問した際に撮影した。

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瀬戸駅は斜面に設置され、地上からはかなり高いが、売店などがある市民パビリオン屋上と同じレベルになっている。

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こちらが瀬戸駅の乗り場。

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搬器は、CWA社の「OMEGA III-LWI,8PL」。ただ、スキー場架設のタイプとは異なり、前後の窓のバンパーから下が通風口となっており、かなり通気性がよい。これに加え、窓の開口部が前後だけでなく側面窓の上部にもある。代わりに扉窓の開口部が小さいようだ。天井にも通気口が設けられ、冷房こそ無いものの暑さ対策で通風に配慮した形跡がうかがえる。

窓と言えば、ゴンドラ建設反対の沿線住民対策として導入された瞬間調光ガラスも特徴だ。これは液晶フィルムを挟み込み瞬時に曇りガラスとするもので、交通機関では六甲ライナーに装備されているのが有名だ。搬器屋根に光電スイッチらしきボックスがあり、支柱に対となるボックスがあるので、赤外線か何かを送信する事でオン・オフをしていると思われる。

このため座席下には大型のバッテリーが装備され、また風対策として制振装置が屋根上に装備されているために、かなり重装備のゴンドラとなっている。さらに投げ捨て防止と思われるスリットが開けられた板が屋根の通風口の前に立てられているので、屋根上がずいぶん賑やかだ。

執筆日:2005年7月18日

2005年4月7日中日新聞記事によれば、愛知万博のゴンドラ搬器計101台のうち45台を中国に譲渡する事が決まった事を博覧会協会中村利雄事務総長が明かにしたそうです。搬器のみならずモーターなども譲渡されるそうですから、原動・緊張装置や加減速押送などの停留場機械も譲渡されるのでしょう。モリゾーかキッコロか不明ですが、とにかく一部でも転用先が見つかり良かったです。
中国では、来年5月までに建設される予定の四川省峨眉山の中腹に架設されるゴンドラで使われるそうです。

2006年4月24日加筆・修正

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