番外編:2004年度デビューの索道
新しいスキー場が出来たと聞いて「どんなゲレンデだろう?」と思うのは、スキーヤー&スノーボーダー。しかし、索道ヲタは「リフトの種類は? メーカーは?」と関心の分野がちょっと違う。とにかく情報を仕入れないと、どこに観察に行くかの方針が定まらない。
そこで、2005-2006スキーシーズンが始まろうとする今、昨年度デビューの索道をまとめてみた。
なぜ、今頃に昨年度の・・・かといえば、それは右にリストアップしてある『平成17年版 鉄道要覧』の発売が9月下旬だから。昨シーズンのゲレンデガイドも有用だが、これは春から夏にかけて取材した結果を元に作られるので、必ずしも最新の情報ではない。したがって、ガイドを見て今シーズンからの話と思っても、実は昨シーズン登場していたという設備もある。
鉄道要覧は前年度3月31日現在のデータがまとめられているので、平成17年度版なら2005年3月31日現在のデータ。確実に2004年度デビューの索道が押さえられる。
ただし、架替の路線で旧線廃止・新線新設という手順ではなく、旧線の事業許可をそのまま活かして設備の変更認可という形で架替られると、『鉄道要覧』上ではわからない場合が多い。したがって、新規事業許可で開業した路線の洗い出しになっている。
○普通索道
・テイネエイトゴンドラ 加森観光 2004/12/23開業
※日本ケーブル 8人乗り単線自動循環式
・東急斑尾第5ゴンドラ 東急不動産 2004/7/24開業
※タングラム第5クワッドに夏季のみゴンドラの搬器を付け、
普通索道としたもの。搬器は中古品のもよう。
・白馬47 第4ゴンドラ 白馬フォーティーセブン 2004/8/1開業
※タングラムと同様の手法により第4クワッドを普通索道とした。
・愛知万博 モリゾーゴンドラ 2005年日本国際博覧会協会 2005/3/25開業
愛知万博 キッコロゴンドラ 2005年日本国際博覧会協会 2005/3/25開業
※愛・地球博会場のゴンドラ。日本ケーブル 8人乗り単線自動循環式。
実際の運行は、日ケ・名鉄住商工業が受託
○特殊索道
・プレジデントリゾート軽井沢スノーパーク 第3ペアリフト
鹿島軽井沢リゾート 16/12/10 開業
※1999年に開業した鹿島建設系のスキー場に増設されたリフト
このリフトかどうかはっきりしないが、日ケー製リフトあり。
さいとーさんより日本ケーブル製だという情報をいただきました
・高島市朽木スキー場 第2ペアリフト 高島市 2005/2/3開業
※元朽木村営朽木スキー場が2005/1/1の町村合併で高島市営となる。
第2リフトのリニューアルだが、長さが325mから390mとなっており、
さらに旧第2リフトは2005/1/31まで営業していたようであり、旧線と
はまったくの別線らしい。新設リフトがシーズンインに間に合わない
ことは時々あるが、シーズン中に新旧の切換を行なうのは珍しい。
安索製と思われる。
・めがひらスキー場 第5リフト 中本造林 2004/11/12開業
めがひらスキー場 第6クワッド 中本造林 2004/12/17開業
※地元の住建産業グループが1999年1月にオープンしたスキー場の上
部への拡張に伴い新設された。スキー場開設時に架設した第3リフ
トが廃止されており、第5リフトはその移設かもしれない。
日ケー製と思われる。
さいとーさんより日本ケーブル製だという情報をいただきました
・神郷第一スキー場 第1リフト 神郷町ふるさと振興 2004/12/25 開業
神郷第一スキー場 第2リフト 神郷町ふるさと振興 2004/12/25 開業
※以前シングルリフト1本で営業していた神郷第一スキー場が、数年
の休止を経て拡張されオープン。運輸開始日の12月25日は雪がなかった
ようで滑走不可だったらしいので一般客の利用はなかったと思われる。
神郷町が新見市に合併されるまえに駆け足で整備したと思われる。
画像を見る限り安索製。
まったくの新設スキー場がない年というのはかなり珍しい。
冒頭に書いたとおり、『鉄道要覧』上では判別不能な、実質は廃止・新設でも変更認可で処理したリフトで筆者が掴んでいるのは以下の通り。
・菅平高原 ウェーブ ハーレスキーリゾート
※デタッチャブルクワッド(1991年建設)→固定循環式トリプル
・乗鞍高原 第1トリプル 休暇村協会
※クワッド(1989年建設)→トリプル
リストアップ漏れは多数あると思われ、コメントをいただけるとありがたい。
さっそくコメントをいただた分を加筆しました。さいとーさん、ありがとうございました。(11/12)
・七戸町営 第1ペアリフト 七戸町
シングルリフト(1975年度建設)→ペア 日本ケーブル
※鉄道要覧の備考欄に建て替えとありました
・タカンボー 第2ペアリフト 上平観光開発
シングルリフト(1987年建設)→ペア
・奥伊吹 第4トリプルリフト 奥伊吹森林レクリエーション
シングル(1979年建設)→トリプル(固定循環式) 日本ケーブル
・広島県民の森 第2ペア 広島県
シングル(1987年建設)→ペア
・サンビレッジ茜人工スキー場 サンビレッジ茜リフト 筑穂町
シングル(屈曲式1990年建設)→ペア 日本ケーブル
あと、既存リフトの延長として以下があった。
・蔵王 パラダイス第3ペア ヤマコー
401m→463m 乗り継ぎの改善のために山麓停留場を移動
※1971年建設シングル(日ケー)の許可を変更認可で受け継いでいるようだ。
新設時は388mだったので、ペア化の際も伸びていると思われる。
未だにヤマコーのサイトでは、387mとシングル時代の距離で掲載されている。
2004年11月24日付山形新聞で報じられたにも関わらず、今シーズンのガイドにさえ不掲載なのは、ヤマコーの努力不足といえよう。
大幅な延長や短縮は、新規許可が多いはずだが、東北運輸局では判断が他と違うのかもしれない。











コメント
こんにちは。
上記で補足をさせてくださいね。
レジデントリゾート軽井沢スノーパーク 第3ペアリフト・・・お察しの通り日本ケーブルです。
めがひらスキー場・・・これまた日本ケーブルです。
リスト漏れとしては、
七戸町営(青森) 第1ペア(日本ケーブル)
タカンボー(富山) 第2ペア
奥伊吹(滋賀) 第4トリプル(日本ケーブル)
ひろしま県民の森(広島) 第2ペア
メーカのカッコ書きがないのは、日本ケーブル以外の架設です。多分安全索道でしょう。
またグラススキー場ですが、サンビレッジ茜(福岡)も架け替えられています。
以上、お節介ながら。(^^;;;
投稿: さいとー | 2005.11.12 11:16
さいとーさん、情報ありがとうございました。
七戸町は『平成17年度 鉄道要覧』備考欄に「建て替え」とありましたね。見逃してました。例外なく備考欄に記載されると助かるのですが・・
タカンボーは全然知りませんでした。ここは第1ペアは、太平索道か東京索道のはずで、ググって出てくる画像を見ると太平のようです。それだけにメーカーが気になりますね。
奥伊吹は、昨年シーズンインの時点では気がついていたのですが、すっかり失念してました。
ひろしま県民の森はノーチェックでした。ここは公式サイトには3本のリフトがある事になってますが、ガイドではシングルの第1リフトが省かれている事もありますね。第1は実質休止なのかも。公式サイトでは第2のペア化も書いてませんし、情報の更新が行なわれていないのかもしれません。そうそう県直営スキー場は富山だけだと思ってました。これも発見でした。
サンビレッジ茜は、自分で取り上げながらすっかり失念してました。ご指摘で確認してみると、屈曲式からの架替にも関わらず変更認可で済ませているのですね。起終点位置がほぼ同じだからでしょうが、意外でした。
あと、蔵王パラダイス第3リフトの延長が抜けていたのに気がつきました。
他にもありましたら、教えてください。みなさまm(_ _)m
投稿: こぶ | 2005.11.12 18:22
タカンボー第2ロマンスについては、JFEメカニカルの記事へのコメントにありましたね。第1ロマンスもJFEがメンテナンスを担当しているようです。
乗鞍の休暇村の第1トリプルは、固定循環です。元の日本ケーブル製クワッドがデタッチャブルでしたが、その降り場、降り場の建物の中に作っています。メーカーは日本ケーブルではなく、他のメーカーですが、どこを探しても記載されていません。朱色と灰色の搬器ですが、樫山とかでしょうか。セーフティバーがあります。
びっくりしたのは、日本ケーブルの支柱の基礎と下半分を残して、その上半分に新たな支柱を建設してあったのです!
なお、18年度の鉄道要覧にはクワッドの記載で、まだ反映されていませんね。
投稿: U君 | 2007.03.09 00:39
U君さん、コメントありがとうございました。
タカンボーのメーカについては、こちらへのコメントにありましたね。JFEメカニカルは、実に細々と新設もやっているんですね。
乗鞍休暇村のクワッド→固定式トリプルは、中古のトリプルの転用と聞いてます。はっきりと明言されたわけではないので、私の個人的推測ですがどうも、岐阜県の鈴蘭高原北山トリプルの移設のようです。移設前も移設後も見たことがないのでメーカーはわかりません。クワッドを改造しての移設という話は聞いていましたので、行きたいとは思っていたのですが、乗鞍は友人と行く話しが流れてしまって、そのあと機会がまだありません。
投稿: こぶ | 2007.03.09 18:58
鈴蘭高原北山トリプルは、平成5年太平製でした。もし、索輪も移設して使用しているのならば、索輪輪芯に゛TAIHEI SAKUDO COLTD゛、゛STADELI LIFT゛の刻印がはいっていると思います。また、太平製標準搬器のアームは角パイプです。
上半分に新たな支柱を継ぎ足すという斬新な?スタイルは、ぜひ見てみたいですね。
投稿: tune | 2007.03.18 21:35