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2006.01.08

柳津温泉スキー場 第1リフト

YANAIZU01SL01

柳津温泉スキー場 第1リフト
事業者名:柳津町
スキー場名:柳津温泉スキー場
公式サイト:なし
所在地:福島県河沼郡柳津町小椿
キロ程:450m
支柱基数:不明
高低差:140m
最急勾配:不明
輸送能力:600人/時
搬器台数:不明
速度:不明
回転方向:反時計
動力:電気 37kw
許可年月日:1980年8月11日
運輸開始年月日:1980年12月21日(乙種)、1981年4月29日(甲種)
種別:特殊索道
方式:単線固定循環式
搬器定員:1人
山麓:原動 ペデスタル形
山頂:重錘緊張 ペデスタル形
索道メーカー:日本ケーブル
鋼索メーカー:不明

観察日:2005年12月24日

只見線沿線で最大の温泉である柳津温泉の名を冠する町営スキー場であるが、実態は完全なロコスキー場。遠来の来場者はまず期待できないので筆者の車は目立ったと思われる。ここを訪問した目当ては、第2リフトを見たかったからだが、それは明日のお楽しみとして、まずは第1リフトについてリポートしよう。このリフトもなかなかユニークである。なお、上述の通り甲乙兼用(夏冬兼用)で建設されているが、甲種(夏山)については休止届が出されており、現在もグリーンシーズンの営業はないものと思われる。

いくら第2リフトが見たいと言っても、それだけのためにここまで来るにはなかなか思い切りが要る。後押ししたのは、磐越西線の「SLクリスマス号」だ。運転初年に訪問し、いかにもクリスマスらしい雪景色を行く撮影に成功した事を思い出し、この12月の大雪ならば初年の再現がなるだろうと23日に敦賀からフェリーに乗っていた。雪の高速を新潟まで走るのは辛いが、フェリーなら多少揺れても寝ているだけで新潟だ。6時間遅れたが、筆者的には車中泊が船内泊になっただけで、かえって快適なくらいだ。ただでさえ空いている敦賀~新潟、遅れているとなれば2等の利用者は筆者一人で、十数人部屋が貸切状態だった。しかし、そうは問屋が卸さない。撮影地に向っていると「鉄道代行」の張り紙をしたバスとすれ違った。慌てて駅に行くと、この日の不通が判明した。

ということで、24日の夕方か25日の朝にでも寄ろうとしていたここに、24日の昼前に立っている事になった。

ロコスキー場という事で情報に乏しく予習不十分で着いたために、この第1リフトを見て驚いた。実はトップ画像は中間停留場、山麓停留場はこちらである。

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この山麓停留場が県道川側の駐車場の中にある。画像では読めないが、看板には「山麓駅」とある。スキー場のリフトでを名乗るのは珍しい。

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保護網で県道を越えると一気に斜面を登り、トップ画像の中間駅に達するわけだ。なにせ事前知識が皆無なので、板を担いで乗っていると中間停留場が現れてビックリした。山麓~中間は純粋な登行リフト、中間~山頂は滑走用リフトを兼用で、中間駅がある登行リフトは他にもあるが、板無しで乗せるのを基本とする登行客と滑走客を、中間停留場から混乗させるのは初めて見た。

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山頂駅は変哲の無い緊張停留場。監視室屋根の積雪がこの12月の豪雪を物語る。豪雪地帯の只見線沿線とはいえ、この時期の積雪として異例であるというのは、スキー場のオープン日が前日の23日だったと言うことでわかるだろう。

積雪と言えば、リフト支柱も甲乙兼用で一般的な高低2段タイプではなかったので、シーズンを通して異例の量なのかもしれない。本線中で線下除雪をしていた。

下り線の乗車について、なんの説明もないので聞いたところ、山頂停留場から板を脱いで乗る必要があり、中間停留場から下り線へは乗せないのだそうだ。第1リフトで滑っていると、リフトで上に着いたら板を脱ぎ、同じリフトの下りにまた乗るというなんとも間抜けな行動になる。なお、下り線乗車は無償でよいそうで、回数券を一コマとっておく必要はない。

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昔懐かしいパンチ式の回数券。通番から、昨年以前から共通のデザインだと思われるが、どこで発行シーズンを見分けるのだろうか。当日は回数券で滑っているのは筆者一人で、係員に手間をかけてしまった。その昔、研修という名目で某スキー場のリフト係を体験した時に、やはりお客が少ないので、顔やウェアで使っている券種を判断していたのを思い出した。

そうそうナイター営業を行う多くのスキー場では、一日券や半日券はナイターで無効でも、回数券や1回券は昼夜共通のケースが多いが、ここではごらんの通り回数券もナイターでは無効で、ナイター用の回数券が別にある。1回券も同様だ。というのもナイターでは1回券が10円高い料金設定になっているためで、こういう事例に出会ったのは初めてだ。

執筆日:2006年1月8日

画像を見直していて気が付いただが、握索機は現在の日ケの標準タイプである皿ばね式になる前に標準タイプだったコイルばね式のようだ。第2リフトの屈曲シュレップへの期待で頭が一杯で、現地ではそこまで気づかなかった。まったく、この観察力不足には我ながら情けなくなる。
追記:2006年8月22日

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コメント

うはは。行ったんですか。柳津温泉スキー場。
ところで、このリフトの帰り、私は怖くてしょうがありませんでした。満々と水をたたえた只見川に突っ込んでいくような感じでしたので。

投稿: さいとー | 2006.01.08 13:27

さいとーさん、コメントありがとうございます。
もともと高所恐怖症の私はリフトの下り線乗車はどこでも怖いのですが、ここはなぜかそれほどの恐怖を覚えませんでした。山頂~中間が積雪が多く、足が付きそうな高さでしたから、この区間で慣れ、その後に中間駅からの大降下に移るからかもしれません。
あれだけ大きな川に近いスキー場は珍しいですよね。

投稿: こぶ | 2006.01.08 22:49

シュレップリフトと言い、この回数券と言い、昭和の香りがする訪問欲そそる良いスキー場ですね。これも行きたいです。さいとーさんの雪山千夜一夜物語では北上市民和賀スキー場にも同じタイプがあるんですね。

投稿: CSSSB | 2006.01.09 18:30

 >CSSSBさん
 和賀スキー場の方はロープが3角形になってるだけなので、たぶんこぶさん的にはあまりおもしろくないんだと思います。(ま、私もそうですが)ここのリフトの白眉は屈曲付近の仰々しい構造にあると思います。
いや、ここさえなければ、和賀スキー場も相当おもしろいんですけどね。

投稿: さいとー | 2006.01.09 20:13

うーん。両方とも見比べたいです。ちなみにヤマケイの全国ゲレンデガイドでは和賀スキー場は未掲載なんですが、現在も盛業中なんでしょうか?

投稿: CSSSB | 2006.01.09 20:27

CSSSBさん、さいとーさん、コメントありがとうございます。
北上市民和賀スキー場の方は、グリーンピアなかがわの第2リフトと同一構造の屈曲なので、こちらのほうがそそったのは確かです。むろん北上もなかがわも行きたいのですが、こちらの方式の屈曲はロープの曲げ回数が多いので、ロープ寿命が短いはずで、ランニングコストが高いはず。それだけに将来に不安を覚えました。
北上も夏油があるので、不安は不安なのですが。北上市役所のサイトに記載(名称と電話番号だけですが)がありますし、Yahoo!スキー&スノーにも記載がありますから、今シーズンは大丈夫のようです。

投稿: こぶ | 2006.01.09 22:27

新潟県の湯之谷薬師スキー場も日本ケーブル製の支柱がオレンジ色のシングルがありますよ。

投稿: 日本ケーブル | 2006.01.14 20:09

日本ケーブルさんは、N/Cのご関係者の方でしょうか。ご覧いただきありがとうございます。
湯之谷薬師スキー場のリフトと言えば1980年12月25日運輸開始の内山リフトですね。残念ながらまだ行った事がありません。
昨年3月末時点で、国内のリフトは2631本。その後廃止や休止になったリフトもありますが、それでも2500本以上は稼動していると思われます。まだ行った事が無いスキー場、見たり乗ったりしたことが無いスキー場を優先して回ってますが年間200本に新規乗車したとしても10年はかかる計算です。
ところで、現在のリフトでシングル・ペア・トリプル・クワッドの内訳はどうなっているのでしょうね?

投稿: こぶ | 2006.01.14 21:24

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