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2006.01.05

五ケ瀬ハイランド 第1ペアリフト ~日ケー標準の規格外?

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五ケ瀬ハイランド 第1ペアリフト
事業者名:五ヶ瀬町
スキー場名:五ケ瀬ハイランドスキー場
公式サイト:http://www.gokase.co.jp/ski/index.html
所在地: 宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町大字鞍岡
キロ程:910m
支柱基数:28基?
高低差:不明
最急勾配:不明
輸送能力:不明
搬器台数:176台
速度:不明
回転方向:時計
動力:電気
許可年月日:1989年9月1日(甲乙共)
運輸開始年月日:1991年10月15日(甲種)、1990年12月21日(乙種)
種別:特殊索道
方式:単線固定循環式
搬器定員:2人 モデルE フットレスト付
山麓:油圧緊張 2コラム形
山頂:原動 3コラム形
索道メーカー:日本ケーブル
鋼索メーカー:不明

観察日:2005年12月19日

日本最南端のスキー場である五ケ瀬ハイランドへのアクセス用リフト。パーキングセンターからほぼ尾根上をスキー場まで登っている。トップ画像は、山頂から下り線に乗車した直後で、この平坦部をすぎると一気に降下する。

『鉄道要覧』掲載の正式名称は「向坂山第1リフト」。法令改正前は甲乙兼用で認可を受けており、それぞれに運輸開始日がある。なぜか現在の『鉄道要覧』では、遅い方の甲種での開始日が掲載されている。現在はグリーンシーズンの営業は行われていないようだ。支柱基数の「?」は、支柱番号標が無かったために自分で数え、数字に自信がないことを示す。

さて今回の訪問は、12月17日の営業開始日前後に九州に行く用が出来たため、車利用としてスキー用具をとりあえず一式積み込んだ事にはじまる。福岡泊の翌朝、九州道を一気に御船まで南下、国道218号線から同265号線に入ってしばらくすると雪道になり、九州のイメージとは程遠い光景となる。

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国道から分岐してからも、この橋のあたりまではそれなりに道幅があり、勾配も大した事がないので圧雪路でもそれほど大変ではないが、この先をしばらく行くと、急に狭くなり、勾配も厳しくなる。

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これは帰路に写した仮設橋。ここが2005年の台風被災現場らしい。仮設道路だから狭いのではなく、このあたりはずっとこのような1車線道路が続く。むしろ仮設部分の方が走りやすいぐらい。この上では、さらに厳しい勾配が待っている。2004-2005シーズンはアクセス道路が台風で被災したために休業しており、今シーズンは必至に復旧した様子が伝わる。

パーキングセンターは予想以上に狭い上、平日にも関わらず来場者が予想以上に多く驚く。ここで事件が発覚。用具一式持ってきたはずなのに、パンツが無い。一瞬、滑走を諦める事を考えたが、さすがにそれはもったいないのでレンタルコーナーに走る。ただ、翌日に時間を捻出していくつもりだった九重スキー場はすっぱり諦めた。

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山麓停留場を見て驚いた。どう見ても原動緊張装置からモーターと減速機を省いて油圧緊張装置として流用した機械だ。大容量の高圧の受電を山頂で行なっている関係ではないかと推察されるが、それならなぜ山頂原動緊張としなかったのか理解に苦しむ。まさか建設途上に受電計画が変ったのだろうか?

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線路はアクセス道路を保護網で越えると尾根に取り付きに一気に高度を上げる。アクセス道路は右手から登ってきており、左手の谷にはスキー場まで通じる関係者専用道路がある。冬季でも燃料や食料の運搬用に通行が確保されているようで、スキー場でも関係者の車を見ることが出来る。

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午後券を購入したら、この通り4時間券と入場リフト券の組み合わせだった。雪遊びのみの来場者も少なくないであろうし、ゲレンデの維持に費用もかかっているのは理解できるので、入場料制自体は反対ではないが、こういう発券のされ方をするとちょっと気になる。しかも出札窓口の表示はこれだ。

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公式サイトの説明と違うのが気になる・・・というよりも気に入らない。サービス向上のために、午後券を4時間券に改定したなら、ちゃんと掲示しないと意味がないだろう。ここは雲海酒造の協力を得て経営を立て直し、昨シーズンから独り立ち(つまり実質的に今シーズンから)したのだが、そのとたんにサービス精神を忘れたのか、それとも雲海酒造のサービスへの取り組みもしょせんこの程度だったのか、どっちししても減点の対象だッ!

さて、リフト本体の話に戻そう。山麓機械を見て驚いたのもつかの間、いざ乗ろうとして、乗り方に迷った。停留場のステージは一面の雪なので、板を履いて乗ることも考慮しているように思える。しかし、センターハウスからの通路は階段で、ステージはそれほど広くない。甲種(夏山リフト)並みの搬器下でも、フットレスト付なので板を履いて乗っても苦はなさそうだ。それなら、担いで乗るより履いた方が楽かもしれない。迷った挙句、係員に聞いてみた。

「板を担いで乗るの? 履いて乗るの?」
「担いで乗ってください」

言われたとおり担いで乗り、山頂に着いて理由がわかった。山頂は横降りだった。

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この構造は、明らかに直進降車を考えた斜路付きの停留場だが、斜路に雪がない。したがった横降りが強いられるため、担いでいた方が楽なのだ。担いで乗るのが嫌いな筆者としては、どうも納得がいかないが、板無し乗車も多いと思われ、致し方ないのかもしれない。

さて、山麓の機械を見て、どういう原動機械なのか興味津々だったが、これまた初めて見るタイプだった。最初は、3コラム形原動緊張装置から緊張装置を取ったのかと思ったのだが、どうも違和感がある。よく考えたら、前脚と後脚が逆だ。また、山頂は十分に広く、原動緊張装置でも差し支えないと思われ、なぜ標準タイプの機械でないのか謎はまったく解けなかった。

執筆日:2006年1月5日

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