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2006.03.01

稚内公園ロープウェイ ~日本最北・最短のロープウェイ

WAKKANAIRW01

稚内公園ロープウェイ
事業者名:稚内市
施設名:稚内公園
公式サイト:なし
所在地:北海道稚内市稚内公園内
キロ程:130.69m
支柱基数:なし
高低差:71.00m
最急勾配:35度54分
輸送能力:片方向450人/時
搬器台数:2台 タロ号・ジロ号
速度:2.0m/s
動力:電気 22kw
許可年月日:1974年12月17日
運輸開始年月日:1975年7月27日
建設年:1975年
種別:普通索道
方式:三線交走式(1支索2えい索)
搬器定員:15人
山麓:不明
山頂:不明
索道メーカー:日本ケーブル
鋼索メーカー:不明

観察日:2006年1月31日

国内最北にある索道で、さらに国内最短の普通索道だが、この3月末で廃止の予定。通年運行しているが、冬季は稚内公園スキー場へのアクセスが主な使命であった。

ここが廃止となると、国内最短は晴遊閣大和屋ホテル(138m)となるが、ここは旅館利用者専用なので、一般に公開されたロープウェイでは岡山スカイガーデンロープウェイ(160m)となる。よく考えると岡山は遊園地利用者専用なので、運賃は入園料込みとなっており「一般に公開」と言えないかもしれない。そうなると熱海ロープウェイ(286m)が日本最短という事になる。ここも、今となっては秘宝館付属ロープウェイの感がなきにしもあらずだが、かろうじてロープウェイのみでも乗車できる。

ちなみに最北の索道は、ここと同時に稚内公園スキー場リフトも廃止となる予定なので、稚内市こまどりスキー場第1ペアリフトとなる。普通索道(ロープウェイ・ゴンドラ)では、大雪山黒岳ロープウェイが最北となる。

さて本題。このとおり、山麓停留場は宗谷本線稚内駅よりも北にあるので、日本で最北の駅はこの稚内公園ロープウェイの山麓駅なのだ。稚内桟橋駅は、ここよりも北だったと思われるが、ここは稚内駅構内扱いだったはずなので、樺太を除くと歴史的にも日本の正式な駅でここよりも北に存在した事はないと思われる。

廃止前にこのロープウェイに乗るのが、今回の北海道旅行のメインテーマ。旭川から特急「スーパー宗谷3号」で深夜の稚内に到着し、翌朝、まず稚内公園に向った。

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山麓駅が判りにくいがこれが全線。木立の中の黄色い建物が山麓停留場建屋。この撮影位置から石段を登って停留場に向う。

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石段を登りきると山麓停留場の全貌が現れる。この位置で振り返ると、北門神社がある。この石段はロープウェイだけのためではなく神社の参道も兼ねているようだ。

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入口の脇に仕様が掲示されている。ほんとに概略だけ。

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停留場内には廃止のお知らせと1月29日から3月末までは無償で乗車できる旨の掲示があった。これを撮影していると、出札窓口から呼びかけられ、乗車券にゴム印を押した「免除券」なる乗車票が渡された。

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乗車券部分にゴム印が押されてあったので、手元に残った「しおり」部分は無傷。よく考えたら、免除券も貴重なわけで、乗車前に撮影するなり、記念にもう1枚もらえるように頼むなりすればよかった。反省。

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車内から見た山麓駅。北門神社は左方にある。

WAKKANAIRW07搬器のメーカーは銘板がなく不詳。索道メーカーの銘板はこの通りあった。この赤い丸印があるロゴマークは、日本ケーブル社内で俗に「日の丸ケーブル」と呼ばれている。

搬器愛称の「タロ号」「ジロ号」は、南極昭和基地に心ならずも置き去りにされた樺太犬15頭の内、1年間を生き延びた2匹の名前で、出発前に稚内公園で訓練を受けていたことを記念して命名されたものだ。

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これが山頂駅。停車している搬器はほとんど見えず(撮影時点では影になる側に停車中なのでまったく見えない)看板がなければとてもロープウェイの駅には見えない。

執筆日:2006年3月1日

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コメント

現在も太平索道はあるのでしょうか?

投稿: あっちゃん | 2006.03.01 11:38

あっちゃんさん、コメントありがとうございます。
太平索道は1998年度を最後に新設工事をおこなっておらず2000年には社員数1名で、実質休業状態になっていたようです。その後、復活という話も聞きませんので、会社が残っているとしても書類上だけの話でしょう。

投稿: こぶ | 2006.03.01 15:50

線路長130mで高低差71mなんて凄い角度で登っていきますね。
こんなのを見ていたらマジで行きたくなってきた。

投稿: ヤックル | 2006.03.01 22:46

ヤックルさん、コメントありがとうございます。
そうなんですよ。途中に支柱は無いし、日本で一番エレベーターに近いロープウェイかもしれません。あと1ヶ月ですよ。スキー場も今シーズンで終わりですし。

投稿: こぶ | 2006.03.01 23:27

ここは、稚内での列車待ちの時間に山麓駅までは来たことがあるんですね。往復する時間までは無くあっさり諦めて立ち去りましたが、乗っておけばよかった・・・と。当時は索道系趣味は無く切符収集一色でしたから・・・。
極論ですが、後々、深名線に乗れずじまいぐらいに悔しい気持ちになるのかなぁ・・・。せめて乗車券だけでも郵便依頼で入手できれば。でも無料だから応じてくれないかも・・・。あぁ後悔。

投稿: CSSSB | 2006.03.02 00:07

CSSSBさん、コメントありがとうございます。
山麓駅まで行っていたなら悔やむかもしれませんね。私の場合、深名線は国鉄時代に乗ってますが、富内線は行った時に水害で運休で乗りそこない、そのまま廃線になってしまいました。
でもそれよりも、ラクテンチやサンビレッジ茜の屈曲リフトに乗り損なったほうが口惜しいです。現地までは行ってないですが、わりと近くまでは行った事があったので。

投稿: こぶ | 2006.03.02 00:47

おおとろさんの飛んで来ました。

1ヶ月も前の執筆の記事なのでいまさら書き込んでも気がついてもらえるのか不安ですがお邪魔させていただきます。
「免除券も貴重なわけで、記念にもう1枚もらえるように頼むなりすればよかった。」とのことだったので3月11日に行ったときに頼んで見ましたが(あ”っ だめだめ!)の一言であっさり退けられてしまいました。
しかし乗り場がお寺の入り口にあるのは驚きでした。 ハイ!

投稿: docat | 2006.04.06 00:25

docatさん、コメントありがとうございます。
コメントいただくとサイドバーに表示されますし、私のところにはメールでの通知も来るシステムになってますから大丈夫ですよ。検索エンジンでヒットしてこられる読者もいるでしょうから、私自身が1年も前の記事に自分でコメントしたりしてますから1ヶ月前なんて新しい方です。

さて、記念に免除券はもらえなかったのですね。最後になってどの程度のお客が来るのか読みきれず、慎重になっていたのかもしれませんね。最終日に余っていたらもらえたかもしれませんね。スキー場の最後は、北海道新聞に掲載されたようですが、ロープウェイの最後はマスコミで報じられたかどうか見つけられませんでした。

投稿: こぶ | 2006.04.06 02:13

よくスキーへのアクセスとして使われてたらしいですが、無くなると言うことは非常に残念ですよね。
でもロープウェーが古くなったから仕方ないよね(でも更新すればいいのに)だけどこれを聞いたらとっても懐かしく思うでしょうね。

投稿: くつじゅん | 2009.12.12 15:01

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