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2006.03.06

大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ ~まもなく日本最北のロープウェイに

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大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ
事業者名:(株)りんゆう観光
公式サイト:http://www.rinyu.co.jp/kurodake/index.html
所在地:北海道上川郡上川町層雲峡
キロ程:1654.5m
支柱基数:3基
高低差:628.8m
最急勾配:29度54分
輸送能力:片方向765人/時
搬器台数:2台 1号・2号
速度:5.0m/s
動力:電気 300kw
許可年月日:1965年11月30日
運輸開始年月日:1967年6月29日
建設年:1967年
種別:普通索道
方式:四線交走式(2支索2えい索)
搬器定員:101人
山麓:不明
山頂:不明
索道メーカー:日本ケーブル
鋼索メーカー:東京製綱

観察日:2006年2月1日

稚内公園ロープウェイの廃止後にどこが国内最北の普通索道(ロープウェイ・ゴンドラ)になるか探してみた。候補は「カムイスキーリンクス」「大雪山層雲峡・黒岳」「津別スキー場」だ。国土地理院の地図閲覧サービスhttp://watchizu.gsi.go.jp/index.aspxでそれぞれ北側になる停留場の経緯度を確認すると次のとおり。

カムイ山麓駅 北緯43度42分17秒
層雲峡山麓駅 北緯43度43分26秒
津別山麓駅  北緯43度35分54秒

という事で、稚内公園亡き後は大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイが最北のロープウェイになる事が判明した。

実は、ここには1981年夏に乗車しているので乗り潰しとしては「済み」であるのだが、1986年に搬器交換をしているので現行搬器は未乗である。前回乗車時の写真もないので、せっかくだから再訪する事にした。

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山麓駅は山荘風。停留場本体はこの建屋の裏側で、山荘風の部分はレストランや店舗、出札になっている。ロープウェイを使って滑るスキーコースもあるが、かなりハードな山スキーコースで最上級者限定の狭いコースらしい。こうやって山を見上げてもどこを滑るのか見当もつかない。筆者は単独行であり、また技量的にも自信がないので、下山もおとなしくロープウェイにした。

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山頂停留場展望台から見た1号搬器。ロープウェイの線路名や搬器愛称でなく、運営会社名をこのように大書きしてあるのは珍しいのではないだろうか?

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搬器外観はヨーロッパ製を意識したかのように角張っているが、この通り日本車輌製。索道メーカーである日本ケーブルの銘板は車内にない。この時期には、同社はすでにCWA社の代理店になっていたはずで、新搬器手配は同社の手を経ないで行なわれたのかもしれない。

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すでに搬器交換から20年を超過しているので、そろそろ再度の搬器交換が検討されているのかもしれない。

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内張りのある内装や色使いを野暮ったく感じるのは筆者だけだろうか?

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2台の搬器双方に、このような水タンクが積んであった。強風時のインゴット代わりかと思って聞いたら、山頂で使う雑用水運搬用だった。

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こちらが山頂駅。屋上が1号搬器を撮影した展望台になっている。4階までは屋内階段だが、最後は画像でわかるように屋外階段となっており、スキーのハードブーツで上がってきたので、階段が凍結していることもあり、かなり怖かった。展望台の眺めはかなり開けているので、上がる価値はある。

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山麓駅に掲示されていた仕様。ここには速度が書かれてないが、資料によれば7.0m/s対応設計ながら5.0m/sで使用のようだ。古い資料なので速度向上を行なった可能性もあるが、所要時間は7分と言うことなので、速度向上はしていないように思われる。

公式サイトの沿革によれば、架設当初の正式名称は「大雪山層雲峡ロープウェイ」であったが、2003年に現行の「大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイ」に改称したそうだ。名称を訂正した跡がわかる。

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執筆日:2006年3月6日

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コメント

日本ケーブルによく見られるのですが、旧搬器が前まで付いていたのに現在はくの字型の搬器だった。というのがよくありますよね。田代第1ロマンスは4年前行った時は日ケーの旧搬器でしたが、昨年行ったらくの字型の新搬器に変わっていました。このようなことは他の索道メーカーでも珍しくないのでしょうか?

投稿: あっちゃん | 2006.03.06 11:49

あっちゃんさん、コメントをありがとうございます。
ペアリフトの搬器のお話しですね。リフト搬器は互換性が高いパーツですから、メーカーを問わず行なわれていると思います。シングルの時代は、塗装でしたので老朽化が早く明らかに交換したと思われるリフトをよく見ましたが、二十数年前からはメッキが標準なので、リフトの搬器交換を見るのは少なくなってきましたね。日本ケーブルは、1986~88年に一気に搬器をモデルチェンジしましたので、交換していると目立つのですが、安索は複数の形状の搬器を用意しているようで、いまだに以前と同じデザインの搬器も現行モデルのようですから、交換していても気付きにくいのでしょう。
比較的新しいリフトを廃止した際に、同じ事業者の他のリフトに転用する事はよくある事で、田代1ロマで今シーズンに搬器交換があったのなら、長さが似通ってる土樽の転用かもしれません。
昔はメーカーが違うリフトに搬器を転用するような事もあったようですが、最近はどうなのでしょうね。

投稿: こぶ | 2006.03.06 17:45

どうも、有難うございました。先日苗場スキー場にお邪魔したんですが、第5ロマンスリフトは搬器が日本ケーブルの新型だったんですが、よく見たら運行日が明らかに違いました。旧型の搬器を取り替えたのでしょうか?でも日本ケーブルの旧搬器は2人で乗る時、非常に乗りづらいですよね。1人だったら別で。でも新搬器で足乗せバーがついた搬器を見ないのですが、なくなったのでしょうか?

日本ケーブルのデタッチャブルクワッドのケーブルに装着部分の上部のななめに上がってる部分ありますよね。あれのローラーの部分が黒のもあれば白のもあるんですが、なにか違うのでしょうか?

投稿: あっちゃん | 2006.03.06 19:43

苗場の第5ロマンスは1988年建設ですから、当初から新型(モデルE)だったと思います。私は2002年に見てますが、モデルEでした。(参照:2005年12月31日の記事)この年のペアリフトは新旧が混在してましたので、絶対とは言い切れませんが、コクド様のリフトですから、旧形を入れることはないと思います。なお、この新型搬器の第1号は苗場の第1/2高速(86年建設)でした。87年からクワッドは新型が標準になり、88年からペアも新型が標準になったようです。
私は二人でもモデルEが乗りにくいと感じたことはないです。むしろ肩の位置が広いので、こちらのほうが快適だと思います。
またモデルEのフットレスト付モデルはありますよ。このブログの1月5/6日で紹介している五ヶ瀬ハイランド第1/2ペアを見てください。
握索機の上部にある斜めの部材という事は、クリップの開閉を行なうレバーですね。この先端のローラーは、力がかかることから金属だと思うのですけど。本来は白っぽい色で、油や汚れなどために黒っぽくなるのではないでしょうか? 私も内部の人間ではありませんので、細かい事になると判りません。

投稿: こぶ | 2006.03.06 20:41

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