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2006.03.31

びわ湖バレイアルプスゴンドラ ~国内現役最古参のゴンドラ

BIWAKOVALLEYGL01

びわ湖バレイアルプスゴンドラ
事業者名:(株)びわ湖バレイ
スキー場名:びわ湖バレイスキー場
公式サイト:http://www.biwako-valley.com/index.html
所在地:滋賀県大津市木戸
キロ程:1817.98m
支柱基数:16基
高低差:774.8m
最急勾配:33度38分
輸送能力:900人/時
搬器台数:78台
速度:3.5m/s
回転方向:反時計
動力:電気 250kw
許可年月日:1975年4月14日
運輸開始年月日:1975年10月31日
建設年:1975年
種別:普通索道
方式:単線自動循環式
搬器定員:4人
山麓:重錘緊張 車庫線
山頂:原動
索道メーカー:安全索道
鋼索メーカー:不明

観察日:2006年2月25日

びわ湖バレイアルプスゴンドラは、比良山地を代表するレジャー施設である「びわ湖バレイ」のメインアクセス手段。通年営業の施設だが、メインは冬季のスキー場。山麓からゴンドラで登るというスタイルは、近くにある比良山スキー場(2004年3月で実質廃業)や箱館山スキー場でも共通。

ここは元々は「サンケイバレイ」という名称で産経新聞社系の資本により1965年にオープンした施設で、後に名鉄に買収されて「びわ湖バレイ」と改称した。開設当時はカーレーターといういわば椅子式エスカレーターとでもいうべき施設が登板施設だった。このカーレーター、神戸市の須磨浦公園では今でも現役だ。

カーレーターの通っていた回廊状の建築物は筆者が初めてびわ湖バレイに行った時(1970年代後半)には残っていた。1980年代に入っても湖西線から見えたように思うが、いつの間にかなくなっている。

いわゆるゴンドラと呼ばれる単線自動循環式普通索道は、1973年に五竜テレキャビンとして登場したものが実質的に国内第一号だが、こちらは1995年に8人乗りに架け替えられているため、ここが国内最古参だ。

BIWAKOVALLEYGL02

これが山麓駅舎。左手が山頂になる。カーレーターは、ゴンドラとは直角となるこの奥方向に向い、尾根の稜線近くで直角に曲がって山頂を目指していた。

BIWAKOVALLEYGL03

この卵形のコンパクトな搬器は、一時はゴンドラの代表格だったが、いつの間にか架け替えられたり搬器交換をされたりで減ってきた。保守部品が手に入りにくくなっているのか半分が赤で半分が青という、人造人間キカイダーのような搬器が1台あり、撮りたかったが撮り損なった。

BIWAKOVALLEYGL04

これが山頂停留場の原動装置。時代を感じさせる。国内第一号のゴンドラだった五竜テレキャビンには「製作 仏国ポマガルスキー社 建設 安全索道 代理店 三井物産」という銘板があったが、ここでは見つけられなかった。ポマ社のライセンスで国内生産を行なった機械なのか輸入品なのかは不明である。

一時、愛知万博のゴンドラの譲渡を受けて架け替えるという構想があり、万博協会に譲渡を訴える署名運動も行なわれたが、最終的には架替えの費用負担が、びわ湖バレイ社単独では難しいということで譲渡を辞退した。同社は公式サイトで署名活動を行ないながら、筆者が知る範囲では辞退についての説明を直接には行なっておらず、利用者の善意を踏みにじる行為と言わざる得ないだろう。

それはともかくとして、設備の老朽化は否めず、また冬季の週末午前中には、1時間待ち程度が常態となっているのは改善の必要があると思われ、架替えは必須と思われる。


執筆日:2006年3月31日

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コメント

私も1980年代前半に、カーレーターを廃施設を見ました。なんだか恐ろしく巨大な建物だなと強く印象に残っています。両親はカーレーターを利用したそうで、夏は蒸し風呂だったと言っていました。確かにかまぼこ型の建物は、トタンのような金属サイディングで覆われており、採光窓が連なっていましたが巨大な温室にも見えなくもない物でした。
写真には写っていませんが、山麓駅右手の体育館程の建物(休憩所になっており更衣室やコインロッカーがある)がカーレーターの駅舎だったそうですね。

人造人間キカイダー的キャビンは、昨シーズンは5~6台見ましたが、減ったようですね。

投稿: CSSSB | 2006.03.31 20:38

CSSSBさん、コメントありがとうございます。

カーレーターをご存知の世代だと「サンケイバレイ」と言われませんでしたか? 私の父親は「サンケイバレイ」と呼んでました。
キカイダー的キャビンは昨年はもっと多かったのですか! 減ったという事はしっかりメンテしているし、パーツの供給もあるという事ですね。これは明るい話ですね。

投稿: こぶ | 2006.04.01 00:11

おお~!、比良山スキー場無き今、我が家から最も近いスキー場のゴンドラではありませんか。
ちなみに私の家の窓から、ゴンドラの打見山山頂駅が見えます。
しかしここのゴンドラ、何度乗っても割れやしないかと心配になる造りです。(汗)
サンケイバレイという名称ですが、ウチの近所のオバサンが未だにサンケイバレイと言っています。(笑)
まさに√5、フジサンケイ・メダママーク・・って、ちょっと違いましたか?(笑)

しかしびわ湖バレイって、多くの人が琵琶湖バレーとか書いたりしますが、個人的には固有名詞はちゃんと表記しなければと思います。
私の苗字の感じがよく間違って書かれる為、尚更そのように拘ります。

投稿: ヤックル | 2006.04.01 00:56

サンケイバレイの名称は知っているようですよ。まぁ、うちの両親はデートで江若鉄道に乗って比良山登山している世代ですから。
話しは変わりますがフジサンケイグループが滋賀県に投資した理由はなんだったんでしょうか?産経新聞は大阪が発祥の地だそうですが、何らかの係わりがあったんでしょうか。関テレバレイだったら理解出来るのですが。

投稿: CSSSB | 2006.04.01 01:40

ヤックルさん、CSSSBさん、コメントありがとうございます。
固有名詞の表記は気を使いますね。スキー場でも「バレイ」と「バレー」の両方がありますし、索道関係では「ロープウェイ」と「ロープウェー」もあってややこしいです。谷川岳ロープウェイは会社名は「谷川岳ロープウェー」で施設名は「谷川岳ロープウェイ」で、いつもわけがわからなくなります。

江若鉄道で比良登山がデートの世代ですか。ハイキングが代表的なレジャーの時代の話ですね。うちの母親も「新婚旅行が美ヶ原登山だった」と今でも恨めしげに語ります。父親は琵琶湖汽船のスキー船でマキノに行ったらしいですが、詳しい話を聞き損ない惜しいことをしました。
よく勘違いをされているのですが、関テレはTVネットではフジ系列で産経新聞も出資はしてますが、資本的にはそれほど密接ではなく、現在では阪急グループです。ラジオ大阪はフジサンケイグループですけど。やはりサンケイグループにとっての基盤は、関西だからでしょう。東京での産経新聞は弱いですからねぇ。だからこそ、サンケイテレビではなくフジテレビで、サンケイグループでもサンケイフジグループでもなく、フジサンケイグループなのだと思います。

それよりも名鉄が滋賀県に手を伸ばした方が驚きです。それと名鉄グループでは名鉄住商が日ケの代理店だったのですが、びわ湖バレイは全面的に安全索道なのも面白いですね。名鉄グループの安索は名鉄協商を通しているという噂を耳にしたことがありますが、真偽は確認していません。

投稿: こぶ | 2006.04.01 12:15

関テレは阪急グループですか。はじめて知りました。ありがとうございます。

名鉄の進出も不思議な話ですね。湖西の雄、京阪が黙っていなかったと思いますが、どんな歴史的経緯があったのか興味が湧きます。名鉄としては山ひとつ向こうの嶺南地方が名鉄グループの福井鉄道のエリアなので、サンケイバレイを足ががりに湖西地方に進出したかったのでしょうか。

投稿: CSSSB | 2006.04.01 22:20

CSSSBさん、コメントありがとうございます。

そうなんですよ。関テレが阪急系って意外でしょ。
http://www.hankyu.co.jp/hankyu-toho-group/link.html

近江鉄道とは異なり、自前の足を滋賀県に持っていなかった名鉄ですから、アクセスを京阪系の江若交通に依存しており、京阪と敵対しながらの進出ではなかったと考えてます。琵琶湖には名鉄マリーナもあったはずですから、中京圏の観光地でもある琵琶湖において、京阪と共存共栄を目指しての進出だったと思います。しかし、それをよく京阪が黙って受け入れたなぁと思う次第。福井での福鉄と京福というライバル関係もありましたから、こちらも含めてのなんらかのバーター協定があったのかもしれません。あるいは牽制材料に進出したとか・・

投稿: こぶ | 2006.04.01 23:59

びわこバレイの搬器とてもキュートですね。
オジロ、焼額以前のゴンドラ搬器についてはポマガルスキー社からの輸入ではなく、安全索道がコピーして国内製造していたようです。

投稿: QP | 2006.09.09 00:09

QPさん、コメントありがとうございます。

初期の安索の4人乗りゴンドラは、カラフルでかわいいですね。ただ、乗車すると「この大きさで大柄な人が多い欧米でも4人乗りで通用するのか?」と思うほど狭いのが難点です。色の方も、いつ頃からアイボリー色が標準となったようで、焼額山第1とか端穂ハイランドでは一色しかなくてにぎやかさに欠けるような気がします。

搬器は、おっしゃる通り国産化していたものがありましたね。日本車輌や東急車輛の製造所銘板代わりのステッカーが貼られた安索の搬器に乗った覚えがあります。日車は野沢温泉長坂か東館山、東急は栂池か岩岳だと思います。ただ、天竜工業のサイトによれば、栂池は同社製らしいので、東急の協力会社として天竜が製造したのかもしれません。大手の車輌メーカー製の箱物では、実際の製造は協力会社製という事もありましたから。私も某車輌メーカーの交走式搬器の図面が大阪車輌工業の作図による図面だったのを実見したことがあります。CWAの搬器とは違って、ポマの搬器はFRPですから、搬器に関しては当初から国内で生産していた可能性は高そうですね。

投稿: こぶ | 2006.09.09 02:19

索道業界がバブリーだった昔は索道機械新設の需要も沢山あったようで、国産できるものは国産しちゃった方が安かったんでしょうね。
ちなみに日本ケーブルはドッペルの機械品をライセンスをもらって国産していたのでしょうか?

投稿: QP | 2006.09.10 22:10

QPさん、コメントありがとうございます。

日本ケーブルの場合は、ゴンドラやロープウェイ搬器はスイスのCWA社からの輸入品でしたが、停留場機械などは自社工場や協力会社による国産だと聞いてます。安全索道もゴンドラ導入初期はともかく、あとは国産だと聞いてます。東索や太平は、固定循環式は国産だったようですが、自動循環式の停留場機械は輸入だと聞いたことがあります。モーターなどの電気品や減速機は国産だと思いますけど。

投稿: こぶ | 2006.09.11 00:16

いまさらながら、びわ湖バレイゴンドラに乗ってきました。いや、乗り損ねました。晴天吉日の絶好のゴンドラボーディング日和、昼過ぎに予定どおり蓬莱駅を通過して、山頂斜面を見上げれば赤オニ、青オニが豆つぶのように行き来しているぞ!胸高鳴り、はやる気持ちを抑えて柿ノ木駐車場に車を停めたまでは良かったのですが・・。
あれ?搬器が撤収されていく? と思ったのも束の間、あっという間にオニ達は1台もいなくなってしまったのでした。続いて「ゴンドラの動作不具合のため、点検運休いたします。復旧のメドはたっておりません。」と無情のアナウンスが。マジかよ・・写真すら1枚も撮ってないんだけど・・。動作点検のたびに支柱索輪がカラカラ回る様を、約30分にわたり虚しくビデオに収める私でした。
その後も運行は再開されず、お断りして停留場内を撮影させてもらったり、駆けつけてきた安索の兄ちゃんに話しかけたりして(当り前だがほとんど相手にされず)、時を稼いだがついに乗車することはなかったのであった・・。悔しいよー!

・キカイダー搬器ありました。壁に隠れてはっきり確認できませんでしたが、下半分がクリーム色で3色塗りだったような気がします・・

・安索と天龍の取引は古く、2人乗り搬器の頃から実績があるそうです。また、レインボーロープウェイのFRP搬器は茨木工業、ヤシロコンポジットと研究開発を行っていたようです。
http://www.frp-ibaraki.co.jp/index.html
http://www.ycp.co.jp/index.html

・あまりに悔しいので、旧カーレーターの遠景画像なぞがございましたら是非見たいものです。なんでも事故が発生したことも原因で廃止されたと聞きました。日本コンベア㈱って、日本ケーブル㈱と語呂が似ている・・。会社はもう無いんでしょうねぇ?

投稿: tune | 2006.09.23 03:31

日本コンベアは、ベルトコンベア大手ですから、今も盛業中のはず。取り敢えずサイトはこちらです。
カーレーターは遠景も近景も全然撮ってないです。さすがに学生時代は、スキーにカメラを持っていかなかったですから。今思えば、写真撮ればよかったと思う光景は数え知れず(T_T)

投稿: こぶ | 2006.09.23 18:28

おお、東証・大証1部上場だったんですか!失礼しました。しかも英文字ロゴが「NC NIPPON CONVEYOR CO`LTD」とは。語呂だけでなく、昔の日ケとダブるなあ。このHPではカーレーターについては、まったく触れてられてないですね。他の会社で福祉器機用として掲載されていましたが、同構造かどうかわかりません。
http://ww1.tiki.ne.jp/~highworth/hukushi.html#carlater

検索していたら、こんなページにあたりました。それによると、4年前までは施設の残骸があったようです。
http://izumo.cool.ne.jp/rasuin1977/haikyomaniya-043.html
ほんと、昔の写真ってもっと撮っておけばよかった。今、個人的には日ケ・安索の三線自動循環時代の全線が見たいんですが、まったく記録していない。検索してもほとんどヒットしないんですよね。たまに昔の路線の古ぼけた写真がでてくると、涙して見てます(笑)

投稿: tune | 2006.09.25 08:50

こんばんわ。自分の古いアルバムにびわ湖バレイのカーレーターが稼動中の頃の写真を見つけましたのでこちらのサイトにアップしました。
http://fout.garon.jp/?key=GoD0CcAvVrY4Y4ThUaP4R8:-1V&ext=jpg&act=view
よろしかったらご覧下さい

投稿: 元大津市民 | 2006.10.07 23:46

元大津市民さん、貴重な画像のご紹介、ありがとうございます。ウルトラマン関係のイベントでも開催されていたのでしょうか? 下りの椅子?に怪獣が乗っているのが楽しいですね。僭越ながら保守機能を使って、コメントをクリッカブルに修正しておきました。
この時代のびわ湖バレイに行っておきたかったので羨ましいです。

投稿: こぶ | 2006.10.08 10:28

元大津市民さん、遅まきながら拝見させていただきました。やはり須磨浦とほとんど同型なのですね。貴重です!
そういえば、アルプスゴンドラの左手南側には山上まで貨物索道が架かってますが、カーレーターと同時期位に架設したのでしょうか?まだ現役のように見えました。

投稿: tune | 2006.10.13 08:29

皆さんこんにちわ。ちょうどこの間引越しがあって
偶然見つけた写真なんですがもしかしたらこれって
貴重なのかもと思ってアップした次第です。
ちなみにカーレーターには自分が覚えてる限りの記憶で
2回乗車したのですが、いつ行ってもウルトラマンやら
怪獣が空き車両にちょこんと乗っており、それで
乗り心地の悪さを紛らわせた思い出があります。
アルプスゴンドラの左手南側の貨物索道については
正直よく覚えていません。すいません。

投稿: 元大津市民 | 2006.10.14 11:18

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今年も頂きました。びわ湖バレイのアルプスゴンドラご優待券。 びわ湖バレイですが11月に、経営母体の名古屋鉄道が日本最大手の索道メーカー日本ケーブルに売却交渉中だと報道されました。 名古屋鉄道側は現在のアルプスゴンドラの架け替え費用が出せないため売却に至った....... [続きを読む]

受信: 2006.12.18 21:33

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