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2006.05.24

らいちょうバレーゴンドラ ~唯一の県営ゴンドラだったが・・・

Raichogl01

らいちょうバレーゴンドラ
事業者名:富山県(企業局)
公式サイト:http://www1.coralnet.or.jp/sanreku/
       http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/71/index.html
所在地:富山県富山市本宮字花切割
キロ程:1831.57m
支柱基数:16基
高低差:619.20m
最急勾配:34度4^\:,1分
輸送能力:900人/時
搬器台数:80台
速度:3.5m/s
回転方向:不明
動力:電気 225kw
許可年月日:1976年8月9日
運輸開始年月日:1977年1月15日
種別:普通索道
方式:単線自動循環式
搬器定員:4人
山麓:山麓駅 車庫線あり
山頂:山頂駅
索道メーカー:安全索道
搬器メーカー:不明
鋼索メーカー:不明

観察日:2006年4月18日

1976年1月にオープンした「らいちょうバレースキー場」のメインライン。県営のスキー場は他にもあるが、県が直営というのは珍しく、特に普通索道を直営したのはここだけと思われる。富山県は県営事業に熱心で、現在の富山地鉄の一部が戦前には県営鉄道であったことはレールファンに知られるが、戦後も発電事業を中心に、水道事業やゴルフ練習場、駐車場経営なども行なっている。

近代的なゴンドラ(単線自動循環式普通索道)としては国内で4番目の架設で、「ゴンドラ」に先進的なイメージがあったためか、スキー場名まで「富山県営ゴンドラスキー場」としてゴンドラがある事をアピールしていた。1990年代初めに「らいちょうバレー」と改称している。架設当初のゴンドラ正式名は立山山麓ゴンドラ

高速道路の延伸により、白馬・妙高方面へのアクセスが改善されたために、関西方面からの集客力が落ちた上に頼みの地元客まで逸走したため来場者数の減少が激しく、県では2005年度に同年度での経営撤退を表明。2006年3月12日を最後に営業を終えた。

このエリアは、老舗の粟巣野スキー場、旧大山町第3セクターの開発した極楽坂スキー場があり、当スキー場も含め立山山麓スキー場として古くから共通リフト券が設定されており、特に極楽坂とはゲレンデ上部で相互に滑り込めるように接続されていた。そのため本スキー場の閉鎖は極楽坂スキー場の集客力にも影響し、また民業育成のためスキー場では宿泊設備や供食施設を持たなかったため、進出してきた民間会社や個人経営の宿泊施設・店舗にも壊滅的な打撃を与える。そのため、大山町から極楽坂の第3セクターを引き継いだ富山市では、富山県から本スキー場の事業譲渡を受ける方向で調整中である。おそらくは、来シーズンは極楽坂と一体化して運営されると思われるが、現状では決定したわけではない。

本ゴンドラは、例年はグリーンシーズンの営業を行っていたが、前述のような状況であるので今年は行なっていない。このような状況では、決まるまでは暫定的に営業する事も少なくないだけに富山県の不退転の決意が見える。

これで困っているのが、ゴンドラを使ったパラグライダー滑空を行なっていた立山パラグライダースクール。とりあえず今年は極楽坂クワッド山頂まで車で登るようだが、スノースポーツ関係者以上に事態を気にしているのかもしれない。

こういう状況なので、栂池の帰りに山麓駅に寄ってきた次第。もしかしたら、グリーンシーズンの暫定営業のお知らせでもないかと思ったのだが、残念ながら「営業終了のご挨拶」のみだった。

なお筆者は1980年代の終わり頃に1回だけここで滑走しており、むろんゴンドラにも乗車している。その当時の(索道的な)目玉は屈曲リフト(安全索道製)の存在で、現在の第5ペアに相当するリフトが、途中で屈曲してもっとゴンドラ山頂に近い位置まで登っていた。

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山麓停留場の窓から、車庫線に格納された搬器が見える。架設当初はポマガルスキー社4人乗りゴンドラ独特の卵型搬器(びわ湖バレイと同じ)であったが、獅子吼高原ゴンドラと同タイプと思われるESPACE4形へ1990年代半ばに交換されたようだ。

執筆日:2006年5月24日

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コメント

山麓駅ですが、雪が無いとがらりと印象が変わりますね。極楽坂の麓に広がるペンション街にもらいちょうバレーの存続は死活問題なのでしょうね。金沢の人が言っていましたが、一度でも志賀高原で滑ると石川県内のスキー場では滑れなくなるそうです。雪質がぜんぜん違うとの事。高速使って2時間で行けるなら私もそうかもわかりません。

また、パラグライダーつながりで伊吹山の2合目ゲレンデを利用しているパラグライダースクールを思い出しました。

投稿: CSSSB | 2006.05.25 01:13

CSSSBさん、コメントありがとうございます。
志賀高原は信州でも別格に近いですからねぇ。私も索道趣味がなければ、たぶん北陸のスキー場に行こうとは思いません。
地元に居て日帰りなら、悪くないと思うのですけどね。その日の天候を見てから出発できるのがいいですよね。
宿泊施設の狙いは、ファミリーしかないでしょうね。

投稿: こぶ | 2006.05.25 01:21

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