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2006.05.16

栂池ロープウェイ ~実は山スキーでも使える

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栂池ロープウェイ
事業者名:栂池ゴンドラリフト株式会社
公式サイト:http://www.tokyu-hakuba.co.jp/
所在地:長野県北安曇郡小谷村栂池高原
キロ程:1194m
支柱基数:1基
高低差:247m
最急勾配:24度06分
輸送能力:720人/時
搬器台数:2台
速度:7.0m/s
動力:電気
許可年月日:1994年3月8日
運輸開始年月日:1994年7月20日
種別:普通索道
方式:三線交走式(1支索2えい索)
搬器定員:71人
山麓(栂大門駅):
山頂(自然園駅):
索道メーカー:安全索道
搬器メーカー:大阪車輌工業
鋼索メーカー:不明

観察日:2002年1月26日/2006年4月17日

起点は栂池高原スキー場内にあるが、スキー客輸送用ではなく、終点はスキー場エリアからはずれた栂池自然園の入口近くになる。架設目的は、グリーンシーズンの栂池自然園への旅客輸送。以前は、林道により栂池自然園まで車の乗り入れが可能だったが、本ロープウェイ架設に伴い一般車両の乗り入れは禁止された。一般客は、ゴンドラとロープウェイを乗り継ぐ栂池パノラマラインの利用となる。

冬季間は運休しているが、春山シーズンには運転を再開し、自然園の雪上トレッキング客や山スキーヤーの登山手段として使われる。山頂駅からハイクアップすれば、ヘリスキーにも使われる本格山岳スキーコースにアクセスできるが、実はこの山岳スキーコースの末端は山頂駅近くを通る林道。つまり、林道を滑るつもりならこのロープウェイに乗れる。ただし、あくまでもゲレンデスキーではなく山スキーなので、入山届を提出しないとならないし、スキー場の1日券は使えず、そのつどロープウェイ乗車券を買わないとならない。これがなんと720円ともなれば、人には勧められない。

Tugaikerwticketここはスキーシーズンに山麓駅だけ見に来た事があり、そのときのレポートはこちら。今回はようやく乗車を果たす事ができた。

最初は大人しくロープウェイで往復するつもりだったが、片道を滑れば安いし、ロープウェイ撮影も出来るかもしれないと考え、滑っても良いと聞いて(サイトの説明を読むと、スキー滑走は禁止としか思えないのだ)片道乗車券を買い求めた。田舎の私鉄かバスのような軟券だった。

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山麓駅は、ゴンドラ山頂駅からやや離れた「つが第1ペアリフト」乗り場の近くにある。木に囲まれたなかなか良い雰囲気だ。

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ホームは安全索道が提携先のポマガルスキーから導入した、触れ止め兼用の桟橋が油圧でせり出すタイプ。前回のレポートには、冬季間にサスペンダーから外されて、停留場にカバー付きで保管してある搬器の画像を掲載してある。

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2台の搬器は微妙に塗装が異なる。ロープウェイ搬器や鋼索鉄道車両など特殊な鉄道関係の箱物を多く手がける大阪車輌工業製だ。

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山頂駅に着くと、入山についての注意事項の説明がある。主に自然保護と遭難防止の観点からの説明で、筆者のようにロープウェイが目的で林道を滑って降りるような変な入山者には無縁の話だが、拝聴しないと入山できないのだからしかたがない。ちなみに筆者と同じ便に乗った人は、自然園目当てのトレッカーとハイクアップしての山スキーヤーで、筆者のような軟弱者はいなかった。ハイクアップは興味は無いが、スノーシューでの雪上ハイクには興味があるので、役立つ話であるのは確かなのだが、10分近くかかるので、折り返しの便は出発してしまった。撮影チャンスを1回逃した。

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なかなか魅力的なロケーションの山頂駅を後に滑り出し、途中でトップで使用した画像の撮影を行い栂の森ゲレンデに戻った。

執筆日:2006年5月16日

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コメント

山頂駅・山麓駅共に機械カバーに見えますね。ロープウェーの機械カバーは見たことないです・・・・・・・・。

投稿: 索道趣味 | 2006.05.17 06:26

索道趣味さん、コメントありがとうございます。

壁はありませんが、ホーム部分には機械本体を支える部材とは別に屋根を支える柱がありますし、機械室は停留場駅舎内にありますから機械カバー方式には該当しないように思います。
交走式の原動部分はコンパクトなので、機械カバー方式を採用するメリットはないような気がします。ホーム部分はホームには屋根があっても機械部分は吹きさらしも多いですから、機械カバー方式はあったとしても少ないでしょうね。

投稿: こぶ | 2006.05.17 12:09

はじめまして。
北海道札幌市に住んでいる索道が好きな中学生です。この記事とはまったく関係ないんですが、今度、修学旅行で青森・岩手方面に行くことになりました。その中で、グループに分かれて体験学習をすることになりました。その体験学習の中で「ゴンドラ学習」という項目があり、僕は、それになりました。「ゴンドラ学習」で見学するゴンドラは、安比高原にある「安比ゴンドラ」で学習内容は、機械の仕組みなどを学習してそのあとに、ゴンドラに乗って山頂まで行くという内容です。修学旅行に行く前に、「安比ゴンドラ」について知りたいので、何か特徴的なことがあったら教えてもらえませんか?お願いします。

投稿: 北海道の中学生 | 2006.05.17 18:07

機械カバーではないのは分かってます!ただ、似ていたモンでね~。まだまだ索道初心者です(笑)

投稿: 索道趣味 | 2006.05.17 20:34

北海道の中学生さん、こんばんは。

なかなか楽しそうな体験学習ですね。実は私も、むかしリゾート業界の端くれにいた時に安比ゴンドラを見学させていただきました。安比ゴンドラは、このブログを始めたけっこう早い時期に取り上げましたので、宜しければこちらもご覧下さい。
そこにも書きましたが、ここの特徴の一つは、モーターが停留場の地下室に置かれており、第一減速機で少々減速させた回転を原動軸で階上に伝え、原動滑車の直下にある第二減速機に伝えるという構造でしょう。「安比だけ」というわけではないですが、こういう構造はそれほど多くないです。
スキー場のゴンドラでは日本初の8人乗りでした。場内押送(停留場内で搬器を進める仕組み)が全てゴムタイヤ式でチェーンを使わないのも、出来た時は特徴だったのですが、これもその後多く出来てますから今となっては珍しくはないです。
どこまで見学できるのかわかりませんが、稼働中の見学だと、けっこう危険な事があります。職員が場内に入ってくる搬器にぶつかる事故や回転部分に巻き込まれて、指や腕を失う事故というのも実際に起きていますから、係員の注意をよくうかがって、危険の無いようにしてください。

投稿: こぶ | 2006.05.17 22:28

索道趣味さん、失礼しました。
最近の流行は吹きさらしの停留場でホームのみ屋根ですから、壁は無いが場内レールの部分まで屋根があるというのは、ちょっと中途半端な感じで少ないような気はしますね。私が行った中では、湯田中ロープウェイの山頂駅がこういう感じでした。

投稿: こぶ | 2006.05.17 22:37

安全索道ではロープウェイではCWA社製の搬器を使っているのでしょうか?見た感じ、八海山ロープウェイはそうでないですけど・・・・・。

投稿: 索道趣味 | 2006.05.18 18:39

こぶさんへ
いろいろ教えてもらいありがとうございました。
けが無く、楽しい修学旅行にしたいと思います。

投稿: 北海道の中学生 | 2006.05.18 19:30

索道趣味さん、コメントありがとうございます。

日ケがCWA社の代理店となっているそうで、さすがに安索がCWA搬器を採用した例は私の知る限りありません。例外は安索・日ケで共同運営をした大阪花博のゴンドラで、安索の機械にCWAの搬器でした。ただ、安索の交走式を日ケがリニューアルした例もあり、その場合はCWA搬器の採用例もあります。私が知っている範囲では、伊豆箱根鉄道の駒ケ岳ロープウェイと城崎ロープウェイが安索の製品を日ケがリニューアルしてCWA搬器に交換しています。

話は戻りますが、この栂池ロープウェイの停留場は、姫路市の書写山ロープウェイと良く似てます。公式サイトの画像の方が停留場がわかりやすいので、こちらにリンクしておきます。

投稿: こぶ | 2006.05.18 20:13

兵頭ニ十八さんの「日本のロープウェイと湖沼遊覧船」を読むと、栂池ロープウェイの開設理由は、自然保護の観点からわざと輸送量の少ないロープウェイを設置して栂池自然園への入園者数の適正値を保つ為と書かれていますね。


投稿: CSSSB | 2006.05.20 00:00

CSSSBさん、コメントありがとうございました。

その記述は読んでいたはずですが、すっかり忘れていました。以前の記事には書きましたが、1回だけ車で上がった事があります。確か6月上旬で水芭蕉が綺麗でした。この頃は狭いながらも駐車場があり、キャンプも認められていました。
この当時から夏場は一般車の乗り入れが禁止されており、路線バスのみでしたから、おそらくはバス以上の輸送力にならないように調整したのでしょうね。

投稿: こぶ | 2006.05.20 01:19

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