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2006.06.21

索道の種類について-1

本ブログをはじめるにあたっても簡単な解説記事を書いたが、ここでもう一度、自分自身での整理の意味をこめてリライトしてみた。

○索道とは
本来は架空索道が正しいが、地表索道や地下索道はありえないので索道=架空索道で間違いないだろう。
こう書くとケーブルカーは地表索道でないのかという人もいるが、ケーブルカーには鋼索鉄道という名称があるのだから、あれは鉄道の一種であり、索道の一種ではない。鉄(=レール)の道に対する索道なのだから、仮に地表索道があるならばレールの代わりにロープを地面に置かなければならないと筆者は考える。
ただ、ドイツにはマンリフトという地下索道ともいうべき炭鉱内の人員輸送用のシステムがある(あった)そうだ。通産省が国内炭鉱をスクラップ&ビルドで選別して生き残りを画策していた時に、炭鉱近代化の一環として研究をすすめ、索道メーカーとも接触をしていたらしいがどうも立ち消えになったようで、国内では日の目を見なかった。したがってどういうシステムなのか詳細は不明である。

○普通索道と特殊索道
索道において人貨を載せる物を・・鉄道における車両に相当・・を搬器と呼ぶ。旅客索道においては、閉鎖型の箱形と開放型の椅子形があり、日本の法令では、前者を普通索道、後者を特殊索道と呼ぶ。正確には椅子形搬器ではないが、滑走式リフトも特殊索道に含まれる。 以前の法令では、特殊索道がさらに細分化され、観光(夏山)用の甲種、スキー用の乙種、滑走式の丙種の3種類があったが、現在ではこの甲乙丙という区分はなくなった。ただ、実際には以前より緩和した形で観光用とスキー用のそれぞれの基準があり、それにより許可される。

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甲乙兼用として認可された特殊索道の例:テイネオリンピア白樺第2リフト

フード付きの椅子形搬器が登場した際には、特殊索道になるか普通索道になるかという論議があったが、運輸省(当時)は特殊索道で良いと認めた経緯がある。 余談ながら、外国には少数ながら箱型搬器ながら上半分が囲われていないオープン型の搬器が存在するそうで、このようなタイプがもしも登場したら国交省はどう判断するか興味深い。観光用索道の場合、天気が悪ければ乗っても仕方がないので、オープン型搬器があれば気持ちがよいだろうと思うのだが・・・

普通索道・特殊索道では固いので、一般的には前者をロープウェイ・ゴンドラ後者をリフトと呼ぶのが一般的である。

○交走式と循環式
交走式とはロープで接続された2台の搬器が、交互に行き来する方式。
搬器はロープでつながっているので、片側の搬器が上れば反対側の搬器が下がる。つまり、上る搬器は下る搬器に引っ張られる形になり、非常に合理的な構造である。交走式の特殊索道は存在せず普通索道のみである。

搬器1台が単純に往復するだけの往復式もあるが、現在国内には1本あるのみ。

循環式は、複数の搬器が一定の間隔でロープに固定され、一方向に回転する方式で、普通索道・特殊索道の双方にある。さらに、乗客の乗降に際しても搬器がロープと固着したままの固定循環式と、乗降時には搬器がロープから離れる自動循環式の2方式に細分される。

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交走式普通索道:函館山ロープウェイ

○複線式と単線式
複線式とは、鉄道でいえばレールに相当する荷重を支える動かないロープ(=支索)と搬器を移動させるロープ(=曳索)の2種類のロープを使うシステムである。
支索・曳索の本数は、それぞれ1~2本・1~3本があり、その合計の本数により四線交走式や三線自動循環式などと表記される。

単線式は荷重を支えつつ移動をさせる支曳索を使うシステムだ。その多くは1本のロープのみの単線固定循環式か単線自動循環式だが、近年、2本の支曳索を使う複式単線自動循環式や複式単線交走式が登場している。

以上の組み合わせで索道の正式な種別が分類される。主な具体例は以下のようになる。(赤字は、現在国内に現存)

普通索道
 ・交走式
  ・単線式
   ・単線交走式普通索道
   ・複式単線交走式普通索道
  ・複線式
   ・二線交走式(1支索1曳索)
   ・三線交走式普通索道(1支索2曳索)
   ・三線交走式普通索道(2支索1曳索
   ・四線交走式普通索道(2支索2曳索)
   ・五線交走式普通索道(2支索3曳索)
 ・循環式
  ・固定循環式
   ・単線固定循環式普通索道
  ・自動循環式
   ・単線式
    ・単線自動循環式普通索道
    ・複式単線自動循環式普通索道
   ・複線式
    ・二線自動循環式普通索道(1支索1曳索)
    ・三線自動循環式普通索道(1支索2曳索)
 ・往復式
   ・単線式
   ・複線式
    三線往復式普通索道(1支索2曳索)

特殊索道
 ・循環式
  ・固定循環式
   ・単線固定循環式特殊索道
  ・自動循環式
 ・単線式
   ・単線自動循環式特殊索道
 ・複線式
   ・二線自動循環式特殊索道(1支索1曳索)

次回は、それぞれの方式について、もう少し詳しく説明しよう。

執筆日:2006年6月21日

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