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2006.06.22

眉山ロープウェイ ~ひょうたんビュー号

Bizan01

眉山ロープウェイ
事業者名:徳島市
公式サイト:http://www.awaodori-kaikan.jp/bizan-ropeway/
所在地:徳島市新町橋2丁目20番地
キロ程:787m
支柱基数:不明
高低差:不明
最急勾配:不明
輸送能力:不明
搬器台数:2群4台
速度:不明
動力:電気
許可年月日:1957年1月16日
運輸開始年月日:1957年12月1日
現設備開業:1999年7月31日
種別:普通索道
方式:単線交走式
搬器定員:15人
山麓駅:緊張停留場
山頂駅:原動停留場
索道メーカー:安全索道
搬器メーカー:不明
鋼索メーカー:不明

観察日:2002年5月18日

高鷲スノーパーク SPゴンドラのコメントで、眉山ロープウェイの話題が出たので、レポートをまとめてみた。

以前ここには三線自動循環式普通索道があったが、1997年1月3日限りで架替のために運休となり、1999年7月31日に現設備が開業している。

旧設備は三線自動循環式の国内第3号で、1982年に搬器交換を行った以外には大きな改造が行われず、原形で残っていた日本ケーブル製三線自動循環式の最後の1基だった。主要仕様は以下の通り。

キロ程:792m
支柱基数:7基
高低差:258.49m
最急勾配:26度16分
輸送能力:480人/時
搬器台数:12台+1台
速度:2.0m/s
動力:電気 56kw
方式:三線自動循環式
搬器定員:8人
索道メーカー:日本ケーブル

旧免許を生かした変更認可で架け替えた場合『鉄道要覧』の運輸開始年月日は旧設備のものが引き継がれるが、なぜか平成15年度『鉄道要覧』より本ロープウェイの運輸開始年月日は現行設備のものが記載されている。

さて、現行設備は旧山麓停留場跡に建てられた阿波おどり会館の5階に山麓停留場を設けている。徳島駅からほぼ直線に約800mの場所に位置し、県庁所在地の代表駅であるJRの主要駅からこれだけ近いロープウェイも珍しい。中心市街地にあるので周辺の駐車場は全て有料。ロープウェイが目当てで出かけるなら、山頂の無料駐車場に止め、山頂から山麓を往復という手段も使える。

Bizan02

このように画像で見ると建物の5階が停留場というりも、ビルの屋上に停留場があるという感じだ。

Bizan03

こちらは山頂駅の内部。原動機は写真右側の停留場外にあるようで、原動軸がホーム床下を通り、原動滑車下部の床面に置かれた減速機に接続されている。減速機と滑車を結ぶ太い軸が目立つ。滑車にカバーが付けられており、このままの設備では循環式にはならない事が分かる。俯瞰するような位置からの撮影なのは、山頂停留場の乗り場は一段低い位置にあるので、高い通路を通り、階段を下りて乗り場に向かうようになっているため。

Bizan04搬器床下には停留場床面のガイドレールに対応したバーと、おそらくドア開閉用のバーがあり、後者を油圧により掴んで動かすことで、ドアの開閉と乗降時の搬器動揺を抑えているようだ。安全索道では同等の設備を榛名山ロープウェイでも架設しているが、こちらの搬器はCarvatech社のサイトに画像が掲載されており、同社の前身であるSwoboda社製と思われる。したがって、ほぼ同形状のこちらの搬器もSwoboda社製の可能性が高いが、サスペンダーとの接続方法が異なるなどの差異もあり、デザインを似せて他社で製作した可能性も否定できない。

安全索道では、この形式を「単線固定交走式パルスロープウェイ」と称しているが、交走式なので固定もパルスも当たり前で、変なネーミングだ。本来は単線固定循環式として開発していた設備の設計を流用したが故のネーミングだと思うが、「馬から落馬」などと同様の本来は誤った表現だと思う。現設備の建設中に現地を訪問した筆者は「パルスロープウェイ建設中」の看板を見て、すっかり固定循環式が建設されるものと思い込んでしまった。

本ロープウェイには設備更新にあたり「ひょうたんビュー号」という愛称が付けられた。丸い搬器が2台連なる姿をひょうたんに例えたかと思っていたら、これは不正解で、山頂から「ひょうたん島」がよく見えるからだそうだ。ひょうたん島というと「ひょっこりひょうたん島」に出てくる島を思い浮かべるが、徳島沖にひょっこりひょうたん島があるわけではない。三角州に発達した徳島市街地を形成する中洲のうち、助任川と新町川に囲まれ、城山や徳島駅、市役所などが立地する中心市街地がある中洲をその形状から「ひょうたん島」と呼び、そこがよく見えるという意味だそうだ。

速度は不明だが、所要時間は約6分ないしは約7分と紹介されているので、おそらく2.0m/sだと思われる。また、混雑時には約3分の急行運転が可能と記された紹介もあったので、設備上の最高速度は4.0m/sで設計されているのかもしれない。

執筆日:2006年6月22日

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