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2006.07.15

索道の種類~単線固定循環式普通索道

単線固定循環式とは、1本の支曳索を使うシステムで、搬器はロープ(支曳索)に常時固定されている。つまり、一般的なチェアリフトに代表される構造だ。

リフトならば、乗降は動いている椅子に対して行われるが、箱型の搬器を用いる普通索道では停止させるか、かなりの低速運転でないと乗降は困難である。

2台または2群の搬器とすれば、片側の乗降時には、反対側も停留場で乗降してることになるので問題はないわけだが、これならば輸送能力や設備面で単線交走式と変わらず、ロープ寿命の面では交走式のほうが有利なはずだ。あえて循環式にするメリットを考えると、停留場が若干コンパクトになる点ぐらいしか思いつかない。

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単線固定循環式停留場例:姫路セントラルパーク スカイサファリ
停留場をコンパクトにまとめるためループ部分でも乗降を行う

4台ないしは4群となると乗降時の停止ないしは低速運行時には、1台(または1群)は反対側の停留場で乗降中となるが、残る2台(または2群)は中間地点ですれ違うタイミングとなる。

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単線固定循環式搬器群:山口きらら博パルスゴンドラ「きらゴン」
ここでは1群が旅客用3台+冷房電源用1台で構成された

これ以上の搬器台(群)数のケースも考えられるが、あまり煩雑に途中停止または減速運転が行われるのは、乗客に好印象があるとは思えないので限度があるだろう。

単線固定循環式普通索道について、太平索道ではこのような搬器の形態から「グループゴンドラ」、日本ケーブルでは運転形態から「パルスゴンドラ」と称した。

長大線路には向かないが、比較的短距離の路線で交走式よりは輸送力が必要な場所に向く。国内での導入例は、和歌山リゾート博「スカイロード」が初めてで、同博覧会の閉幕後この機械は、山口きらら博「きらゴン」を経て、姫路セントラルパーク「スカイサファリ」となっている。この他に高山市の「鈴蘭グループゴンドラ」があるが、こちらはジャンプ競技上の選手専用である上に、現在は休止している。「スカイサファリ」と「鈴蘭グループゴンドラ」の双方共に搬器は2群構成で、交走式と大差が無い使い方であるのが残念だ。

執筆日:2006年7月15日

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