索道メーカー 日本ケーブル ~機械について(1)
◎趣味的な見地から見た機械の特徴
○搬器
普通索道搬器は、世界的な有力メーカーであるCWA社の代理店となっている関係で、1980年代半ばからは同社製搬器を採用する例が多い。ただし、交走式の搬器交換は異なるメーカーでも施工可能なので、搬器交換が行われている場合は、同社がその搬器メーカーを選定したかどうかはわからない。

CWA 101人乗りロープウェイ搬器: 八甲田ロープウェイ

CWA 8人乗りゴンドラ搬器(OMEGA III):テイネエイトゴンドラ
ただし、ゴンドラのCWA社搬器は日ケ以外のメーカーでも、提携先メーカーから調達して採用されることがあるので、索道メーカー判別の手段にはならない。ただし、サスペンダーと搬器の接続方式がメーカーによって異なるので、ここに注目すればメーカーの判別はほぼ可能だ。ちなみに日ケの特徴は屋根部分の四隅で吊っている事だ。
2人乗り以上の特殊索道搬器は、1980年代後半にモデルEと呼ばれるタイプにモデルチェンジし、現在もこのタイプが使われる。

ペア用モデルE形搬器:大山豪円山第1リフト
旧形のペア搬器は、一見、安全索道の標準搬器に似ているが、よく見ると両者ではかなり違いがある。遠目に見てはっきり判るのは、サスペンダーの形状。日ケが「く」の字形であるのに対して、安索では緩やかな円弧を描く「 ( 」形になっている。
さらに座席部の□状のフレームとサスペンダーの接合部がフレームの上か下かという違いもある(日ケは上)。あと各部を構成する鋼管が、日ケでは角パイプであるのに対して安索では丸パイプと違う。

日本ケーブル旧形ペア搬器:猪苗代リゾート第3ペア
フード付き搬器のフードは下半分が不透明であり、背中側下半分にはフードは無い。背板とフードの間の隙間には布製のカーテンがあり、風の吹き込みを防止する構造になっている。

フード付きモデルE形搬器:かぐら第 1高速リフト

フード付きモデルE形搬器(後側):かぐら第 1高速リフト
1970年代後半ぐらいで、シングルリフト搬器はメッキ仕上げとなり、仕様がほぼ固まってきたようだ。同時代の安索の搬器に比べると、背中側の柵が背もたれとは言えないほど低くなっている。搬器番号がシールとなっており、サスペンダーに貼られている。これは、筆者の知る限りでは、緑地に黒文字のシールで、けっこう目立つのでメーカー判別に役立ちそうだが、シールだけにどのメーカーの製品でも貼る事ができるので、複数のメーカーと付き合いがある事業者では、日ケ製以外のリフトにも貼られている事があり、確実な判別手段ではない。
(つづく)
執筆日:2006年8月16日
この記事へのコメントは終了しました。











コメント
湯之谷薬師の内山リフト(シングル日ケ製)はサスペンダーに緑の黒字で書かれた搬器番号がついています。
それと同じのが須原第1ロマンスにもはってあったような気がします。須原第1ロマンスの1部の搬器の番号は東京索道と書かれたシールが貼ってあり、残りの搬器は日ケのシングルリフトで使われているシールが貼ってあります。
投稿: 索道趣味 | 2006.08.16 08:10
追記です。
猪苗代リゾート第3ペアの搬器の番号ですが、よく見ると前についてますよね。後にもあるのでしょうか?
投稿: 索道趣味 | 2006.08.16 15:12
索道趣味さん、コメントありがとうございます。
日ケの搬器番号シールは便利なようでして、プレートの搬器番号が付いているペアリフトでもメーカー問わずに付けられていたり、どこかのゴンドラ内でも見た覚えがあります。
猪苗代リゾート第3ペアの搬器番号は、よく気づかれましたね。ここは、前後共に付いていました。前向きにも付いていると、筆者の個人的にも搬器総数を数えやすいので歓迎なのですが、なかなかないですね。前述のようにシングル用の搬器を前側に貼ったリフトも、今年どこかで見たような気がします。たぶん猪苗代リゾートは、建設時にリクエストしたのでしょうね。
投稿: こぶ | 2006.08.16 22:10
前にも搬器番号プレートがあると搬器台数を数えるのには最適ですよね。後にしかないと、ずっと何番だろうと数えていたりして変に思われますよね。リフトが混んでいて相乗りになってしまうと余計恥ずかしいですよね。
日ケの搬器番号シールは須原フーディクワッドの背もたれのところに英語で日本ケーブルの書いてあるところを切って貼ってあります。
投稿: 索道趣味 | 2006.08.17 08:20
索道趣味さん、コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、相乗りになった人がいると台数確認は恥ずかしいです。一人でも首が疲れますので、前に貼ってあるとありがたいです。ゲレンデ内にリフトがあると、滑りながら確認することもあります。
須原は、現地の係員が気を使っているのですね。それとも今の東索は日ケの傘下ですから、日ケから仕入れてメーカー名を切って出荷しているのかも。搬器番号シールなんて、アフターサービスグッズのようなもので、高い金額を取るわけにもいかず、それほど売れるものとも思えませんので、オリジナルを作ると在庫負担も馬鹿にならないですからね。
投稿: こぶ | 2006.08.17 20:24
モデルEの真ん中に腕を乗せるための仕切りがあるリフトの画像をGETしました。それは川場スキー場にあります。画像をリンクしておきました。
投稿: 索道趣味 | 2006.08.18 19:56
索道趣味さん、こんばんは。
川場とは懐かしいなぁ。写真は、白鳥エキスプレスですね。1989年建設のクワッドですから、少なくともこの年までは2分割シートだったのですね。客単価の高さで成功例といわれた川場ですが、初期投資が大きかっただけにその回収が終る前にスキーブームが終ってしまい、さらには親会社の破綻と苦難の道を歩んでいるはず。狭いのが難点ですが、ロングコースは楽しかったです。週末は夜中には駐車場が満車となり、来場者同士は、いかにリフトに乗らなかったか、センターハウスで何を食べたかが話題となるという独特の雰囲気がありました。
投稿: こぶ | 2006.08.18 21:44