番外編:今シーズン最後かもしれないスキー場(2006-2007)
いよいよ本格的にスタートした2006-2007スノースポーツシーズン。残念ながら、今シーズン限りとか、売却予定ながら買収先の発表がないという話も聞こえてくる。「なくなるかも」と聞くと、「名残惜しいとか」「最後のチャンス」と思うのはマニアのみならず多くの人がいだく人情というものだ。
◎プリンスホテル関係
一説には世界最大の索道事業者といわれたコクドも、西武グループの再編により索道などリゾート関係の事業をプリンスホテルに譲渡した。その上で、かなりのスキーリゾートを売却対象としている。売却対象を西武グループとして正式に発表した事はなく、それぞれの地元での関係者への説明を元に報じられたものを拾わないと、全容がわからない。すでに一部の施設がシティグループ・プリンシパル・インベストメンツ・ジャパンに売却する事が決まっているが、マスコミ報道に拠れば、スキーリゾートの一括売却で交渉していたが、折り合いの付いた施設のみ売却を発表したという事であり、売却対象ながら今回漏れた施設の中には、今後、厳しい対応を強いられる設備があるかもしれない。
マスコミ報道等で売却対象と報じられた施設は、筆者のまとめたところ以下の通り。
・津別スキー場 売却先未定
・糠平温泉スキー場 来春シティ社に売却
・深川スキー場 売却先未定
・札幌北広島プリンスホテルファミリースキー場(ホテル・ゴルフ場を含む) スキー場は昨シーズンから休業中、売却先未定
・真駒内スキー場 売却先未定
・ニセコ東山スキー場(ホテル・ゴルフ場を含む) 来春シティ社に売却
・函館七飯スキー場 来春シティ社に売却
・鰺ヶ沢スキー場(ホテル・ゴルフ場含む) 来春シティ社に売却
・森吉スキー場 今シーズン休業
・阿仁スキー場 来春シティ社に売却
・千畑スキー場 休業中
・湯沢中里スキー場 来春シティ社に売却
※三国スキー場 休業中
・小千谷山本山スキー場 休業中
・燕温泉スキー場 今シーズンから休業
・ごりん高原スキー場 売却先未定
※日光菖蒲が浜スキー場 昨シーズンから休業中
・水上高原スキー場(ホテル・ゴルフ場含む) 来春シティ社に売却
・表万座スキー場 来春シティ社に売却
※印は売却対象という報道は確認していないが休業中の施設
太字は売却先未定、青字は休業中、緑字は営業継続中
北海道では、地元に寄付してでも来春には撤退と報じられたこともあり、現時点で売却先が決まっていないスキー場には厳しい局面が予想される。津別は地元自治体で引き取らない限り難しいかもしれない。とにかく太文字で示したスキー場は、現時点で来シーズンの営業が約束されていないと考えるべきだろう。
◎札幌後楽園北広島スキー場
東京ドームグループの経営見直しにより、本スキー場を経営する札幌後楽園カントリークラブが撤退・売却対象となったため、スキー場も同様に撤退・売却対象と思われる。事業撤退時期は2007年4月と発表されているが、いまのところ具体的な買収先について報じられておらず先行き不明だ。ちなみに札幌後楽園ホテルは別法人であるので売却対象ではない。
◎かんばやしスキー&スノーボードパーク
7月15日付信濃毎日新聞で、今シーズン限りで閉鎖と報じられた。長野オリンピックでスノーボードハーフパイプ会場になったスキー場であるが、ハーフパイプが唯一の呼び物で、あと少し走れば志賀高原となれば、よくぞここまで持ったと褒めるべきか。94年に上林温泉スキーリフトから志賀高原観光開発に譲渡された時点で、本来の寿命は全うしていたのかもしれない。
志賀高原観光開発の公式サイトで、雪不足により今シーズンの営業を見送る旨の発表があった。報じられた方針が変わっていないなら、このまま廃業となる可能性が高いと思われる。(1/13追記<U君さん、情報ありがとうございます)
◎舞子後楽園スキー場
札幌後楽園カントリークラブと同様に本スキー場と付属ホテルが撤退・売却対象となった。それなりの規模と集客力のあるスキー場だけに救いの手が伸びそうな気がするが、こちらも今のところ具体的な買収先の報道は無く、先行きが心配になってきた。
◎白山市営スキー場
2005年2月1日に松任市、美川町、鶴来町、河内村、吉野谷村、鳥越村、尾口村、白峰村の1市2町5村が合併して誕生した白山市では、白山麓の5村が争うように開設した村営または第3セクターのスキー場6箇所を抱え、元村営の5箇所は本年度から財団法人白山市地域振興公社に移管したものの、縮小が課題となっていた。市から事業見直し案策定をの委託されたコンサルタントは、一里野温泉・瀬女高原・金沢セイモアの3スキー場を民間の経営に移譲、鳥越高原大日はファミリースキー場に、白峰温泉は競技スキー場にそれぞれ特化した運営を行い、中宮温泉は廃止とする最終報告を公表した。この案での鳥越・白峰も地元住民による経営を想定しているようで、市は経営から手を引く計画で、中宮以外も安心はできない。特に鳥越は、今年夏の水害でゲレンデの一部が崩壊し、リフト支柱2本が倒壊したために今シーズンは休業しており、この復旧費用の負担如何によっては、再開が困難になる可能性がある。一方、ゲレンデの一部が崩壊し、今シーズンの営業を危ぶむ声があった中宮では、全コースの営業を予定しているようで災害復旧は終えた模様。
白山市としての正式な決定は、来年夏までに行うとされており、早ければ来シーズンの営業から影響が出る可能性もある。民間に移譲とされた3スキー場も、引き受け先が現れるとは限らずできるだけ今シーズンに訪問しておいたほうが良いかもしれない。
ただ、索道ファンには注目の的であった中宮のシュレップリフトは、休止する模様である。
こちらも情報の漏れは多数あると思われ、みなさんのフォロー期待してます。
執筆日:2006年12月29日
追記日:2006年12月30日/2007年1月13日
PS.もう来年の話をしても鬼は笑わないと思うが、鬼が笑うかもしれない再来年の話を・・
hiroさんのブログの記事によれば、日本最西端のスキー場羅臼町民スキー場が2007年度シーズンで営業を終了するとの事。となると来シーズンで終了となるわけで、チャンスはあと2シーズン。昨シーズンは悪天候に阻まれて没になっただけに、今シーズンに再チャレンジするしかない。 12月30日追記











コメント
こぶさん、こんにちは。
こぶさんの「索道観察日記」は
以前から存じ上げておりました。
私が行きたいなぁと思うスキー場の
写真(索道メインではありますが)が
多数あり、大変参考になりました。
これからもよろしくお願いいたします。
投稿: hiro@FineSNow | 2006.12.31 14:52
hiro@FineSNowさん、コメントありがとうございました。以前から御存じとは、お恥ずかしい限りです。
一応、非常に限られたマニアックな話題である「索道」がメインテーマではありますが、スキー場とはきってもきれない間柄でありますし、私自身もスキーヤーでもあり、スキー場を目当てに本ブログをご訪問される方も少なくないようなので、なるべくコース全体像も分かるような形で記事を書いていくようにしたいと思ってます。私の願望としては、スキー場情報を求めて来たのに、気がついたら索道にも興味がわいてきた・・という形なのですが(笑)
投稿: こぶ | 2007.01.02 15:38
琴引フォレストパークが閉鎖の危機にあるようです。
http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=346394006
今シーズン行こうと思っていましたが、なかなか3本フル営業にならず、3本フル営業だった2月第1週には用事でゆけませんでした。
先週末で営業終了となりました。
来シーズン行くように考えていましたが、負債が大きく前途多難のようです。
投稿: U君 | 2007.03.09 01:13
U君さん、情報ありがとうございます。
今シーズンの暖冬が存続に影響したスキー場は、これから表面化しそうですね。
索道ニュースに加えさせていただきます。
投稿: こぶ | 2007.03.09 20:38