« 索道メーカー 樫山工業 | トップページ | 番外編:2005年度デビューの索道 »

2006.12.21

索道メーカー 大和索道建設

大和索道建設は、熊本に本社を置く、索道や吊橋のメーカーである。以前は、九州大和索道建設と称していたが、いつの間にか現社名に改称した。

正直言って資料がほとんどなく、公式サイトでも会社の歴史についての説明がまったくないので、その経歴はよくわからないが、現法人の設立は1972年である。阿蘇山ロープウェイや初代舘山寺ロープウェイなどに実績を残す大和索道という古いメーカーがあり、これらのロープウェイのメンテを同社が請負っていたので、両社は関係あるものと思われる。また、昇仙峡ロープウェイや初代藻岩山ロープウェイを建設した九州索道というメーカーも存在し、大和索道と九州索道が合併して、九州大和索道となったという話を耳にした覚えもあるが、確証はない。

索道ファンの間では、貨物索道方式の屈曲リフトを架設したことで知られている。これは外屈曲を内側に2回曲がることで行う方式で、屈曲部分では立体交差が必須のため、搬器下高さの制限があるリフトには向かないと言われていたが、同社では保護網を駆使して強引に実現している。この特徴ある屈曲リフトも、ラクテンチではリフトが廃止となり、サンビレッジ茜では直線のリフト(日ケ製)にリプレースされた。

大和索道の時代には、スキー場リフトの実績もあったようだが、近年建設のリフトはもっぱら九州内に架設されたリフトで、一部に人工スキー場用はあるものの積雪地向けのリフトの実績はない。また、三井グリーンパーク(大牟田)内では自社施工リフトの運営も行っている。

かいもん山麓ふれあい公園リフトやまほろばの里リフトは、おそらく同社製と思われるが、銘板等でメーカーの確定ができなかった。

これで現役及び近年までメーカーとしての実績がある会社の紹介は終了。これ以外に鹿島製作所などもあるが、ほとんど実績がなく、筆者も大和索道建設以上に知らないので、紹介できない。

執筆日:2006年12月21日

« 索道メーカー 樫山工業 | トップページ | 番外編:2005年度デビューの索道 »

コメント

旧大和索道は東京に本社がありました。破綻後に九州にて再起を図った(たぶんラクテンチ架設)のが九州大和索道で、実質同一です。一方、九州索道は玉村索道出身者が興した会社なのですが、両社が合併したのかどうかは私も知りません。

旧大和索道は数本の交走式の他、主に福島県にてスキーリフト架設実績を有し、猪苗代スキー場等に当時の施設が残っています。
なおHPでは、屈曲リフトならぬ屈曲ゴンドラや、最新架設の4線単走式(!)、泉陽機工発注のゴルフケーブル(旧搬器バージョン)等、レア映像でいっぱいです。

投稿: tune | 2007.01.21 23:22

tuneさん、コメントありがとうございます。

大和索道の本社は東京にあったのですか。ありがとうございます。私はルスツでようやく大和索道のリフトを見ることが出来ましたが猪苗代にも現存するのですね。以前の大和索道建設のホームページは、これほど製品紹介が充実していなかったので、これらが増えたのは最近なのでしょうね。

投稿: こぶ | 2007.02.04 01:49

藻岩山の歴史を調べていますが、昭和33年に建設された初代のロープウエーが九州索道によるものと分かりました。現在は日本ケーブルです。しかし九州索道についての資料がまったくありません。心当たりがありましたら、ご教示いただきたいのですが。
 もともと藻岩山北社面には、米軍用に安全索道が架設した日本初のスキーリフトがありましたが、これが廃止され、観光用のロープウエーが架設されると共に、南斜面に新たにスキー場が設けられ、安全索道はこちらでリフトを架設しています。

投稿: 藻岩山麓の住人 | 2007.10.19 01:35

藻岩山麓の住人さん、コメントありがとうございます。
記事本文にもありますとおり、私も九州索道についてはほとんど知らず、ロープウェイの実績は初代藻岩山ロープウェイと山梨県の昇仙峡ロープウェイを建設した実績がある・・しか知りません。
真駒内の交通資料館に初代藻岩山ロープウェイの搬器保存されているのはご存知ですよね。
お役に立てず申し訳ないです。

藻岩山の米軍用リフトの架設場所が、今の藻岩山スキー場と違う場所とは知りませんでした。ありがとうございました。

投稿: こぶ | 2007.10.19 10:47

 「こぶ」さん、さっそくの書き込みありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
 札幌交通資料館の初代ロープウエー搬機は、残念ながら今春処分(廃品回収業者に売ったとのことです)されてしまい、私はタッチの差で、実物を見逃してしまいました。残っているのは写真だけです。
 また、米軍リフトは土木学会誌に記述がありました。

投稿: 藻岩山麓の住人 | 2007.10.19 16:43

藻岩山麓の住人さん、コメントありがとうございます。
交通資料館の搬器は、処分されてしまったのですか! 一応、写真は撮ってあるのですが、行ったのが夕方だった事もあり、細部は撮らなかったので、来年にでも再訪しようかと考えていたところでした。ちょっとショックです。
これらからも宜しくお願いします。

投稿: こぶ | 2007.10.21 10:33

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 索道メーカー 大和索道建設:

« 索道メーカー 樫山工業 | トップページ | 番外編:2005年度デビューの索道 »