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2007.02.17

羅臼町営第1リフト ~日本最東端の索道

Rausu01sl01

羅臼町営第1リフト

事業者名:羅臼町
公式サイト:http://www.rausu-town.jp/20060227004.html
所在地:北海道目梨郡羅臼町緑町
キロ程:414.50m
支柱基数:8基
高低差:135.10m
最急勾配:不明
輸送能力:600人/時
搬器台数:77台
速度:1.79m/s
回転方向:時計
動力:電気 30kw
許可年月日:1980年7月2日
運輸開始年月日:1981年1月10日
種別:特殊索道
方式:単線固定循環式
搬器定員:1人
山麓:原動停留場
山頂:緊張(重錘)停留場
索道メーカー:日本ケーブル
鋼索メーカー:不明

観察日:2007年2月8日

知床半島東岸の拠点羅臼町にあるある日本最東端のスキー場にかかるリフト。スキー場は南東斜面に開かれているため、この第1リフトの山麓停留場が日本にある索道の最東端という事になる。

スキー場の立地は、羅臼市街地の裏山にあたり、晴れれば根室海峡をはさんで国後島を望む位置にあり、まさに森繁久弥の「知床旅情」1番の歌詞にあるような場所だ。

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本スキー場では、真偽ははっきりしないが第2リフトを休止していたという情報もあり、このような第2リフトの描かれていないコース図もあったので、この情報は正しかったものと思われる。実は、筆者はこのコース図を撮影している段階では、第2リフトは休止中だと思い込んでおり、これが正しい現状の案内だと思っていた。

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並んで掲げられていたのがこちらのコース図で、第2リフトも描かれている。

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北海道ではお約束の?リフト仕様の掲示。

これの撮影は「変な奴」と思われるのは必至だと思うが、最近では開き直って慣れてきて、取り難い場所にあるときは「これを撮らせてください」と言えるようになってきた。ますます面の皮が厚くなってきたらしい。

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シングルリフトの搬器では一般的なものだが、座板が跳ね上げ可能なフリップアップシートになっていなかった。もちろんウォームシートでもない。フリップアップは標準装備かと思っていたので驚いたが、帰宅後調べてみると、フリップアップが標準仕様なのはペアリフト以上で、シングルのフリップアップはオプションだった。

Rausu01sl06

特徴的なのは、日本ケーブルでは一時的な採用に終わったコイルバネを使用した固定循環式リフト用握索機である上に、その急勾配路線バージョンであるダブルグリップであること。珍品というほど珍しいわけではないが、それほど多くないのも確かだ。

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これが日本の(日本国政府所轄)索道の最東端。バックの海の彼方にはうっすらと国後の島影が見えているが、画像でははっきりしない。もしかすると、日本領土にある最東端の索道はこちらにあるかもしれないが、日本政府の法令に拠るものではないので考えないようにしよう。

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山頂停留場は、重錘式緊張停留場だ。

執筆日:2007年2月17日

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コメント

ご無沙汰です。

これぞ湯之谷薬師の内山リフトと同じリフトです。柳津温泉のリフトとはちょっと違うっぽいですが。。

投稿: 索道趣味 | 2007.02.17 11:37

索道趣味さん、コメントありがとうございます。
柳津温泉第1も湯之谷薬師内山リフトもここも同じ1980年度建設の同級生ですね。柳津とここは停留場機械も搬器も同形式(ただし柳津の搬器は後付けのウォームシート)で、握索機もコイルバネタイプという点では同じですので、基本的には同型とみなさせると思います。ただ、握索機がシングルグリップかダブルグリップかという点と支柱アームと作業アームがメッキ仕上げか塗装仕上げかという点が違いますね。どの点が内山リフトと同じなのでしょうか? 握索機なら珍しいとまではいいませんが、かなり少ないのは確かですね。支柱ならば、アーム部分のメッキが標準になったのは1980年代に入ってからなので、他にもあったと思います。ただ、この時代のリフトはけっこう建替えも進んでますから、少なくはなってますね。握索機も支柱も共に羅臼第1と内山が同じというならけっこう珍しい事例かもしれません。

投稿: こぶ | 2007.02.17 14:32

支柱はオレンジ色の柳津温泉第1リフトと同形です。

ただ、終盤装置がちょっと内山と違います。内山の終盤装置はごりん高原の今は運休している日ケのシングルパラレルの終盤装置(左右に窓っぽいのがあり、窓と窓の間にドアがある)と一緒です。

投稿: 索道趣味 | 2007.02.17 18:42

索道趣味さん、コメントありがとうございます。
管理人はどうも読解力がないようで、羅臼町営第1リフトのどこが柳津温泉第1リフトよりも内山リフトに似てると言われているのかがよく理解できません。
ごりん高原も不勉強なのでプリンスホテルが運営している湯田中渋温泉ごりん高原しか知らず、ここにはシングルパラレルリフトはありませんから、書いていただいた内容が理解できないです。申し訳ありません。

投稿: こぶ | 2007.02.17 20:34

私の説明が意味不明なもので・・。すいませんm(_ _)m

ごりん高原じゃなかったような気も・・・。ちょっと調べます。

投稿: 索道趣味 | 2007.02.17 21:14

索道については素人なもので書き込みを遠慮していましたが、ついに北海道シリーズが始まりましたね。待ってました。続きも楽しみにしています。

>日本政府の法令に拠るものではないので考えないようにしよう。

それだ!!と思ったものの、自分には法令は関係ないもので…。困った。

投稿: おおとろ | 2007.02.18 22:48

おおとろさん、こちらにお出ましいただき、ありがとうございます。
国後・択捉の両島には、スキー場になりそうな山は確実にありますので、リフトはともかくスキー場はありそうな気もしますが、ロシアでスキーが盛んという話は聞きませんから、スキー場はないかもしれませんね。
私は日本国政府の法令を基準にしてまますが、おおとろさんのお悩みはお察しします。

投稿: こぶ | 2007.02.19 00:11

ごりん高原ではなく、伊吹山スキー場でした。最後まで調べてから書き込むようにしたいと思います。

投稿: 索道趣味 | 2007.02.19 07:05

索道趣味さん、こんにちは。
内山リフトの緊張装置は伊吹山三合目リフトA・B線の山頂緊張装置と同タイプという事でしょうか?

このタイプも基本的にはここと同じものですが、こちらでは背の高いコンクリートの架台の上に緊張装置が載せられ、重錘は前後の基礎間のピットに収められ山頂ステージよりも低い位置にあるのに対し、伊吹山のタイプでは、天端がステージとほぼ同じ高さの基礎の上に据えられ、前後の脚の間が重錘室になっているものですね。地表の上の重錘室では高さが不足すると思われますので、おそらくはピット併用で言わば半地下式の重錘室になっているものと思われます。

これらは、おそらく山頂ステージの元の地形や資材運搬の都合で使い分けられていると思われ、内山リフトも含め原動緊張装置に移行する直前の時代の日本ケーブルで標準的なタイプで、架設地の条件により細かい仕様が異なると考えてよろしいのではないかと思います。

投稿: こぶ | 2007.02.19 07:53

こぶさん、こんばんは。

このところやや毛色の変わった索の記事が続き、私としてはうれしい限りです。
実は、旧乙種のダブルグリップの現物写真は初めて見ました。昔はちょっとした山頂ラインにならあったようですが、クリップの改修・交換が進んでほとんどなくなったんだろうと勝手に解釈していました。まだ、それなりの基数が残っているのでしょうか?そうなるとメーカー毎に比較観察してみたくなるのが索ヲタの世の常というもの・・。

それと今、気にかけているのは、日ケのトラス支柱のスキーリフトです。主要他メーカーのトラスはそれなりに現存するのですが、日ケトラスはまだ未乗です(というよりどこに残っているのか知らない)。北海道にはありましたでしょうか?今後のアップを楽しみにしています。

投稿: tune | 2007.02.20 01:43

tuneさん、コメントありがとうございます。
おっしゃるようにダブルグリップの特殊索道握索機は、元から数が少ない上に、そのような急勾配のリフトは廃止されるケースが多いのでどれほど残っているのでしょうね? グリップ自体のメンテもさることながら、ロープ寿命にも影響があるので、可能ならば交換したい事業者は多いのでしょうが、グリップ更換は意外と費用がかさむ場合もあるので、交換もどのていどあったか?
 先日アップした耶馬溪観光リフトもダブルグリップだったのですが、画像が悪くてわかりにくかったですね。
日ケの皿ばねタイプでも、カタログ上はダブルグリップもラインナップされていましたが、実際に登場したかどうかは未確認です。

日ケのトラス支柱リフトですが、現役はちょっと思い出せません。今回の北海道は羅臼など一部を除くと割とメジャーどころを回ったので見かけませんでした。ところでリフトのトラス支柱っていつ頃まで採用されていたのいたのでしょうか?

投稿: こぶ | 2007.02.26 07:10

tuneさんのコメントで触れていた日本ケーブルのトラス支柱リフトですが、私は今回の北海道旅行では行きそこなったのですが、栗山町がそうだと思われます。トラス支柱である事は、リンク集にも載せている「スキー場四方山話」の記事から確認でき、同リフトの建設年に日本ケーブルが栗山リフトを建設したことは私の手持の資料で確認できました。

投稿: こぶ | 2007.03.03 16:17

こぶさん、こんばんは。

遅くなりましたが、栗山リフトの件、ありがとうございます。
実は、コメントを書いた後に訪れた複数のスキー場で、偶然に日ケトラスを発見することができましたので報告します。

Mt.グランビュー(旧スポーツ振興石打)第6A 1971年製シングル
トラス支柱かつ旧式機械室カバー(窓の少ない鉄箱のようなヤツ)です。日ケの旧式機械室カバーもほとんど見かけなくなりました。搬器は付けられてなかったので、グリップ形式は確認できませんでした。Mt.グランビューは稼動リフト5本が全てシングルという素晴らしいスキー場です!今回は時間がなく観察できませんでしたが、ゲレンデトップの第8(1972年製)も日ケトラスのようです。

竜王スキーパーク第5 1977年製シングル
運行されていませんでしたが、日ケの標準シングル搬器が付いていました。1977年製というのは要覧記載のデータで、実物には表記がありませんでしたが、S50年以降建設されたスキーリフトでトラス支柱というのは初めてです。

石打丸山ハッカ石第1 1961年製シングル(改修歴あり)
安索架設のシングルを日ケが改修しているので、厳密には日ケ製トラスとはいえないかも知れません。おそらく建設当初時の安索トラス支柱に第1および最終支柱のみ日ケ鋼管パイプ、山頂機械室カバーは安索、山麓緊張装置は日ケ、山頂誘導索輪の左は安索、右が日ケ、とツギハギぶりが見事でした。
他、中央チロル(1972年製)のシングルバラレルの一部がトラス支柱のようです。

なお、次のターゲットは東索スキーリフトのトラスもの(!)です。

投稿: tune | 2007.03.19 23:23

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