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2007.03.26

スノークルーズオーンズ オーンズAリフト ~日本ケーブルと東京索道の怪しい関係?

Onzepl01

スノークルーズオーンズ オーンズAリフト

事業者名:(株)ツギテの三共
公式サイト:http://www.onze.jp/
所在地:小樽市春香町
キロ程:410.09m
支柱基数:8基 鋼管円筒型
高低差:100.55m
最急勾配:不明
輸送能力:1200人/時
搬器台数:69台
速度:2.0m/s
回転方向:時計
動力:電気 55kw
許可年月日:1989年10月24日
運輸開始年月日:1989年12月16日
種別:特殊索道
方式:単線固定循環式
搬器定員:2人
山麓:原動緊張(油圧)
山頂:終端
索道メーカー:日本ケーブル(東京索道)
鋼索メーカー:不明

観察日:2007年1月31日

ゲレンデの山に向かって右側に架設されたペアリフト。ベース近くの斜面をカバーするが、この部分、結構斜度があり、初心者には歯が立たず、初級者は、かなりある幅を利用して大回りすればなんとかという感じだ。

さてこのリフト、ちょっとリフトメーカーに興味がある人が見れば、まず間違いなく「東京索道製」と断定するだろう。

Onzepl02

この原動緊張装置は典型的なこの時代の東京索道の製品であり、筆者も現地で東京索道製と信じて疑わなかった。

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搬器も典型的な東京索道タイプ。フレームのパイプが黄緑に塗装されているのが珍しいが、これはメーカー判定には何の手がかりにもならない。

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山頂の終端装置も東京索道の標準タイプ。

Onzepl05

リフト仕様には、このようにポールが立てかけられており、読みにくいのが腹立たしい。って思うのは筆者ぐらいか(^^; 2回目の乗車の時に、この仕様掲示にはメーカーが「Nippon Cable」となっているのに気がついた。この画像でも「Cab」が読み取れよう。

これを見ても筆者は「これはメーカー手配でなく事業者が手配したので、看板屋が書き間違えたのだろう」ぐらいにしか思わなかった。

しかし、帰宅後に調べてみると道内の東京索道製リフトがあるスキー場を網羅しているはずのゆっきさんの「北海道のスキー場」には非掲載で、索道工業会の資料でも、日本ケーブルの建設経歴書でも日本ケーブル製として掲載されている。このようになったのは、どういう経緯なのか非常に興味深い。

あと、本リフトの名称がAリフトであるのは、本リフトの山頂付近からクワッド山頂付近に達するBリフトがあったためである。Bリフトは本リフトとクワッドリフトの開通する前年、1988年に運輸開始しているが、クワッドの記事で書いたように2001年版の『鉄道要覧』から記載がなくなっており、2000年度に廃止されたものと思われる。このリフトのメーカーなども気になる。というのも、スキー場内に気になるものを見つけたからである。

Onzebpl

人工造雪機プラントの近くで見つけたこれは、どうみても安全索道の固定循環式リフトの原動緊張装置機械室タイプの機械カバーである。ちなみに、この位置はBリフトの位置とは異なるはず。しかし、これ以外にはBリフトの遺物と思われるものは発見できなかった。
もしもBリフトが安全索道製なら、3本あるリフトのメーカーがバラバラという珍しい事例になると思われ、こちらの経緯も気になるところだ。

執筆日:2007年3月26日

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コメント

怪しい関係を解くヒントは、、、、
現在、東京索道の本社は、スノーシステムズ(元日本ケーブル関連機器部)と同じビルの中です(笑)

投稿: ぐでん2 | 2007.03.26 15:29

ぐでん2さん、コメントありがとうございます。
これが矢島のように最近の事なら、怪しくもなんともないのですが、建設されたのは1989年の事で、この当時から表向きは「日本ケーブル製」とされていたのですよね。
横浜博のゴンドラ受注を巡って激しく競争した翌年、まだまだバリバリのトーメン系だった時代の事なので、その裏側に何があったのか・・・

投稿: こぶ | 2007.03.26 21:11

オーンズAリフトは、2000年の正月に乗りましたが、メモに東京索道と書かれているので、搬器の番号か支柱か乗り場のどこかにそう書かれてあったのでしょう。
オーンズBリフトは運行していませんでしたが、安全索道の標準的なペアリフトです。結局乗らないまま廃止となりました。

投稿: U君 | 2007.03.28 00:23

次回茜浜に行った際にでも、K生産部長に聞いてきましょうか(笑)<謎

投稿: ぐでん2 | 2007.03.28 16:32

>U君さん
コメントありがとうございます。
搬器の搬器番号のプレートに番号以外になにか書いてあるように見えるのですが、ピンが甘くて判別できませんでした。現地では、リフト仕様の掲示に日本ケーブルとあるのを「これは看板屋のミスに違いない」と思ってみていた記憶はあるので、搬器番号プレートに「TOSAKU」とあったのだと思いますが・・・

誰か見てきてくださいm(_ _)m

オーンズBリフトのメーカーありがとうございました。3本で3メーカーは珍しいですね。

>ぐでん2さん
帰宅後、1990年の日ケ「工事経歴書」を見直していて、このリフトのロープゲージが同社標準と違う3500mmとなっているのをみて、以前にも「変だなぁ」と思ったことを思い出しました。
茜浜で、ぜひ聞いてきてくださいm(_ _)m

投稿: こぶ | 2007.03.28 21:14

東索のS59架設実績として、納入先春香観光開発㈱向けペアリフト441m が載っています。また、当時の要覧では同事業者名で、春香スキー場ロマンスリフト441m 運輸開始S59.12.1として掲載されています。
現地に行ったことがないのでわからないのですが、もし旧春香スキー場=オーンズであるならば、S59架設の東索ペアをゲレンデリニューアル時に日ケが延長短縮あるいは移設して新設許可の日ケ製とした、という推測もできます。
ちなみに旧春香スキー場がシングルリフトでオープンした際は東索でした。

ただし、たしかこぶさんもお持ちの立風書房オールスキー場完全ガイド92では、春香スキー場とオーンズ、それぞれが別欄に掲載されていて(P114とP121)、℡は同一、リフト施設内容がほんのわずか異なる、という興味深い記述がみられます。春香=オーンズでないとすると、日ケが受注したものを東索が下請け製作した可能性も捨てきれないですね。

投稿: tune | 2007.04.02 02:32

tuneさん、興味深い情報をありがとうございました。
残念ながら私が保有している「立風書房オールスキー場完全ガイド」は91年版で、これにはオーンズは掲載されているのですが、春香スキー場は出ていないのです。一度、非掲載にしたスキー場を再掲載したというのは、編集部でも情報の混乱があったのでしょうか?
1984年運輸開始の「春香スキー場ロマンスリフト」の存在は知りませんでした。おそらくオーンズと同じスキー場で、日本ケーブルの手により、短縮か移設かされたと考えるのが自然ですね。お騒がせしました。

投稿: こぶ | 2007.04.03 00:37

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