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2007.12.21

【ニュース】箕輪スキー場が加森観光傘下に

毎日新聞社「毎日jp」の地域ニュース福島12月19日付記事によれば、加森観光が猪苗代町の第3セクター横向高原リゾート(株)の経営権を実質的に掌握したようだ。

横向高原リゾートは、不動産・ゴルフ場会員権販売業の(株)エスティティコーポレーションと猪苗代町が1988年に設立した第3セクターで、1989年に箕輪スキー場を開業した。エスティティコーポレーションの母体となったゴルフ場開発・運営会社エスティティ開発のノウハウを導入した高級リゾートを目指したスキー場で、バブル期に開業したリゾートホテルらしい高級感のあるホテル設備を誇った。エスティティ開発が2002年10月に民事再生手続き開始を申し立て、次いで2003年2月にエスティティコーポレーションが民事再生手続開始を申し立てた。

エスティティグループの再建スポンサーとして名乗り出たローンスターグループと大口債権者であったゴールドマン・サックス・グループが米国系投資ファンド同士で同グループを巡って争い、結局、ローンスターグループの元で再建が行われていた。

スキー場の経営改善は順調にはいかなかったようで、上述記事に拠れば、12月1日付で加森観光を引き受け先とする4億5500万円の第三者割当増資を実施の上で、ローンスターグループが保有の13,327株の全てを加森観光に売却したそうだ。町の出資は、そのままで社長も津金町長がそのまま留任したそうだが、他の役員は全て加森側に入れ替えたようで、実質的に加森観光が主導権を握った事になる。

加森観光の公式サイトでは、2007年12月12日付けで箕輪スキー場とホテルプルミエール箕輪のグループ入りが告知されている。これで加森観光系のスキー場は以下の10ヶ所になった。

 ルスツリゾート・サホロリゾート・サッポロテイネ・マウントレースイ
 中山峠・安比高原・夏油高原・サンライバ・おんたけ2240・箕輪

筆者は、オープン初年の1月か2月に行ったが、とにかく寒いスキー場という事しか記憶にない。

執筆日:2007年12月21日

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2007.12.14

【話題】今年度デビューの索道 改訂1版

11月24日の記事をその後にいただいた皆様の情報で補足し、改訂版の記事を作成した。既紹介済みの索道の説明は省いたので、以前の記事も参考にして欲しい。

◎普通索道編
○びわ湖バレイロープウェイ
 ゴンドラの運行は1月25日まで、ロープウェイ営業開始は翌26日かららしいという情報をいただいた。確認とれしだいここで報告する。

◎特殊索道編
▽北大雪スキー場 第3リフト
 昨シーズン春スキーから復活した本スキー場では、昨年は運行再開を見送った第3リフトを今シーズンは運行する。ただし、設備は以前のままのようだ。

○富良野スキー場 ダウンヒル第3ロマンスリフト

○ニセコ グランヒラフ ホリデー第1ペア

○ルスツ タワーペアリフ

○ルスツ アクロス第2ペアリフト

○猪苗代スキー場中央 はやま第3ファミリーリフト

 安索製であると情報をいただいた。

○羽鳥湖スキー場 第5クワッド
 1985年日本ケーブル製デタッチャブルクワッドを同社製5m/s対応クワッドに架替え。ちなみに旧クワッドは、国内のクワッド解禁年の製品。

○かぐらスキー場 かぐら第1ロマンスリフト

○白馬五竜スキー場 とおみスカイフォー
 1987年安全索道製デタッチャブルクワッドを、日本ケーブル製デタッチャブルクワッドに架替。一部支柱は流用という情報をいただいた。

○立山山麓スキー場 らいちょう第3ペアリフト
 らいちょう第3リフトからの架替え。これで同スキー場からシングルが一掃された。

○立山山麓スキー場 極楽坂第1クワッド
 極楽坂第1ペアリフトからの架替え。固定循環式4人乗り。

▲サンメドウズ清里スキー場 バードリフト
 今まで長期運休であった同リフトを架替え、今シーズンから営業再開と告知されていたが、工事の遅れにより営業再開は来シーズンに延期と公式サイトで告知された。

まだまだ見逃しがあると思う。気付いた点はコメントして欲しい。

執筆日:2007年12月14日

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2007.12.09

【話題】今シーズン休止or廃止の索道

今年度から廃業・休業するスキー場や廃止・休止する索道をまとめてみた。新設以上に抜けがあるとおもうので、存分に指摘して欲しい。

◎普通索道
○岩原ゴンドラ
 
国土計画から岩原観光に譲渡されたゴンドラ。元々は奥添地開発のアクセス用としてのゴンドラであった。東日本不動産(湯沢パークの経営者)が開発する予定であった舞子後楽園と国土計画の間のエリアの開発が進まなかったためか、コクドが岩原観光に譲渡した。
 「メンテナンスのため」という理由で、今シーズンの休止がアナウンスされている。


○ランドー
 ガーラ湯沢が保有するガーラ湯沢スキー場と湯沢高原を連絡するワンスパンの交走式ロープウェイ。昨シーズンに引き続き、地盤変動のため南エリアが閉鎖され、今シーズンも運休。

○長崎スカイウェイ
 稲佐山中腹から山頂に向うゴンドラ。昨年12月、塩害による腐食が深刻であることが判明し、急遽休止に。11月15日に長崎市が本年度末で廃止の方針を固めたという記事が長崎新聞に掲載された。

◎特殊索道
○八幡平スキー場
 運営する第3セクターの八幡平観光は、スキー場経営からの撤退を検討する中、今シーズン営業の準備が不足しているという理由で、営業見送りを決めた。負債と共に唯一の黒字事業である東北道岩手山SA事業を筆頭株主の県北自動車に譲渡しており、現事業者での再建の可能性はかなり低い。スキー場を継承する事業者が見つからない場合、このまま廃業の可能性が高そうだ。

○芸北文化ランド
 経営する学校法人広陵学園が休止を表明

○ドルフィンバレイ
 常石造船グループのツネイシホールディングスが保有していたが、同グループ内のグローカルジャパンに本スキー場とスノーリゾート猫山を売却。猫山の営業のみを継続し、ドルフィンバレイを廃業。跡地は農地に転用する見込み。

○剣山スキー場
 つるぎ町が休止の意向を明らかに

執筆日:2008年12月9日

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2007.12.08

【ニュース】近江鉄道3スキー場の譲渡先決定

10月11日に売却が発表された近江鉄道の箱館山・国境・福井和泉の3スキー場の売却先が決定した。

まず10月25日に、箱館山スキー場のジェイ・マウンテンズ・グループへの売却が近江鉄道から発表され、12月7日には、ジェイ・マウンテンズ・グループの公式サイトでも箱館山スキー場のグループ入りが告知された。同グループでは、傘下スキー場の運営をエリア単位の運営会社に委ねているが、同スキー場の運営会社は調べた範囲では不明。

続いて11月29日に、国境スキー場の株式会社マックアースへの売却が近江鉄道から発表された。新聞報道によれば、近江鉄道の運営でオープンし、1月上旬に運営を引き継ぐもよう。マックアースは、ハチ高原のゲレンデ食堂経営から宿泊業・飲食業・旅行業などに進出した会社。公式サイトはこちら。マキノパークホテルのサイトで、国境スキー場の買収に触れているが、運営の引継ぎ日には明確にされていない。

最後に12月7日、福井和泉スキー場の株式会社穴馬組への売却が近江鉄道から発表された。新聞報道によれば、譲渡日は2008年1月11日で、それまでは近江鉄道が運営を行う。穴馬組は大野市の土木業者で社長が県スキー連盟副会長を務め、スポーツ振興に協力している点が評価されたようだ。

※箱館山譲渡の新聞記事
※国境譲渡の新聞記事
※福井和泉譲渡の新聞記事

執筆日:2007年12月8日

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