【ニュース】ジェイマウンテンズグループがダイナランドを傘下に
1月11日付中日新聞記事及びジェイ・マウンテンズ・グループ(株)公式サイトによれば、ジェイ・マウンテンズ・グループは1月10日付で(株)平安からダイナランドを経営譲渡された。同スキー場の運営は、隣接地の高鷲スノーパークを運営する同社関連会社である中部スノーアライアンス(株)が行う。
ジェイ・マウンテンズ・グループの取締役には、ダイナランドが大日岳国際スキー場としてオープンした当時から関わりの深い人物が名を連ねており、高鷲SPが同社傘下となった昨シーズンから、試験的に共通券が発行されるなど、両スキー場の連携の目がみられた。経営統合された事から、両スキー場の一体化がさらに進むものと思われる。そもそも高鷲SPのエリアは、ダイナランドの拡張予定エリアであり、一部開発に着手していたものの、自然保護運動家などによる反対運動などの理由で開発が足踏みしている間に、ダイナランドとこのエリアの開発を争っていた東和観光(鷲が岳スキー場の事業者)が開発の主導権を握って、高鷲SPをオープンしてしまったという経緯があるため、両スキー場は犬猿の仲だった。今回の経営統合で、一体化した運営が実現すれば、ようやく正常化されたといえよう。とりあえず、2月中旬を目途に共通リフト券を発売開始すると中日新聞の記事にはあった。
ジェイ・マウンテンズ・グループ(株)は、オリックス(株)の投資銀行本部プリンシパルインベストメント部門を分社化する形で設立されたOPEパートナーズ(株)が、スキー場再生事業を手がけるため、OPEスノーアライアンス(株)として2005年に設立した会社で、最初に傘下に収めたのは川場スキー場である。OPEパートナーズは、2006年10月にMBOを実施し、役員がオリックスから発行済み全株式を買収している。さらに、2007年2月には、社名をリッジウェイ・キャピタル・パートナーズ(株)に変更した。資本のつながりはなくなったものの、同社の投資ファンドの主要投資家はオリックスであり、オリックス系の投資会社と紹介されるのが一般的のようだ。OPEパートナーズの社名変更に先立ち、2006年12月にはOPEスノーアライアンスは、ジェイ・マウンテンズ・グループ(株)と社名を変更している。
ジェイ・マウンテンズ・グループは、傘下にスキー場運営会社として、川場リゾート(株)川場スキー場、福島スノーアライアンス(株)猪苗代スキー場中央、(株)ヘブンスそのはらヘブンスそのはら、群馬スノーアライアンス(株)ノルン水上スキー場、中部スノーアライアンス(株)高鷲スノーパーク・ダイナランド、ユートピアマウンテンリゾート(株)ユートピアサイオト・アサヒテングストンを持つ。12月に近江鉄道から引き継いだ、箱館山スキー場の運営会社も設立したと思われるが、筆者の調査不足で社名は不明だ。
執筆日:2008年1月16日
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