大室山登山リフト
大室山登山リフト
事業者名:池観光開発(株)
公式サイト:http://www.i-younet.ne.jp/~oh-murol/index.html
所在地:静岡県伊東市富戸先原1317-5
キロ程:305m
支柱基数:8基 円筒鋼管柱
高低差:139m
最急勾配:
輸送能力:900人/時
搬器台数:59台
速度:1.3m/s(通常は0.8m/sで運転)
回転方向:時計
動力:電気 45kw
許可年月日:1990年12月18日
運輸開始年月日:1991年3月1日
先代開業:1965年8月1日
種別:特殊索道
方式:単線固定循環式
搬器定員:2人 セフティバー・ホロ付き
山麓:原動緊張(油圧)
山頂:折返
索道メーカー:日本ケーブル
観察日:2007年6月4日
伊豆半島には、普通索道が3本(アタミを入れると4本)あるが、リフトも2本ある。その2本共に伊東市内で割と近く、場所も小室山と大室山と名前が似ている。ということで、伊豆半島の2本のリフトを一気に片付けるべく、伊東市内を回った。
名前が似ている2つの山は、大室山の方が高く、またお椀を伏せたような独特の山容や毎年山焼きを行うので樹木がなく、非常に目立つ。このためか来場者は大室山の方が多く、1991年にペア化された。以前は、日本ケーブル製のシングルリフトが架かっていた。筆者は、シングルの時代には来た事があったが、ペアになってからは初めての訪問だ。ペア化の際に、旧線廃止、新規許可の形になっているが、位置はほとんど変わらない。以前と比べると山に向かって、少し右側にあるような感じがするので、登る際に左側に平行する伐採した空き地が旧線の跡かもしれない。
リフト乗り場とは思えないような立派な建物は、シングル時代からあり、たぶんその建物を使っていると思う。シングル時代は建物にくっつくように乗り場があったと思う。
4コラム形原動緊張装置を左右の2本足にしたような原動緊張装置。見ようによっては、安全索道のαドライブにも似ている。
標準仕様ではメッキで無塗装の支柱のアームや作業アーム部分などが黄緑色に塗られている。これは、国立公園内での架設のため、公園事務所からの指示によってメッキ無塗装が認められなかったためだ。
折返装置は標準タイプだが、やはりメッキ部分も塗装されている。
搬器はモデルEで、セフティバー・ホロ付き。夏山営業のみでのペアリフトは珍しく、したがってホロ付きは珍しい。これまでに筆者が確認したのは「六甲山カンツリーハウス 展望ペアリフト」のみ。すでに廃止された「えぼし岳高原リゾートスポーツの里リフト」もモデルEだったが、夏山リフトとはいえ、人工芝スキー用のためかホロはなかった。
サスペンダーが塗装されているのも支柱などと同じ理由だろうが、珍しい。
執筆日:2008年3月7日
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