カテゴリー「樫山工業」の記事

2006.12.20

索道メーカー 樫山工業

樫山工業は、1946年に創立された樫山商店を始祖とするポンプメーカーで、その技術を応用して1978年に国産初の人工降雪機を開発、スキー場業界に進出した。現在、ファンタイプの降雪機では国内で圧倒的なシェアを誇る。

このようにして培われたスキー場との関係を生かし、1990年にはイタリアのライトナー社と技術提携し、索道分野にも進出、トータルでスキー場をサポートするメーカーを目指した。ライトナー社と日本の関わりは、トーメンが輸入元で小松製作所が販売元となり、圧雪車を販売していたが、索道分野では未進出だった。

索道には新規参入であるものの、スキー場とは密接な関係があったのを生かしてか、それなりの実績を残しているが、筆者が知る限りでは、日本索道工業会に加盟して事はないようだ。

第一号の架設がどこになるか不勉強でわからないが、自社出資のスキー場である佐久スキーガーデンパラダのリフトが1994年の架設であり、初期の製品であるのは間違いないと思われる。1999年に架設したよみうりランドのゴンドラ「スカイシャトル」で普通索道にも参入し、高鷲スノーパークのSPゴンドラも架設した。

高鷲スノーパーク SPゴンドラ
樫山工業のゴンドラ:高鷲スノーパーク SPゴンドラ
国内のゴンドラでは最速の6.0m/s

高鷲スノーパーク パノラマクワッド
樫山工業のクワッドリフト:高鷲スノーパーク パノラマクワッド
デタッチャブルリフトとしては比較的コンパクトな一本足である停留場機械が特徴

鷲ヶ岳 レインボー第2ペアリフト
樫山工業のペアリフト:鷲ヶ岳 レインボー第2ペアリフト
固定循環式リフトの原動緊張装置では、この機械カバーが標準タイプのもよう

一時期は実質的に新規受注活動を中止していたようだが、2006年に「樫山スノーテック 」という会社を設立し、スキー場コンサルティング業務のほか索道の製造販売を行うと発表された。この会社について、樫山工業の公式サイトではまったく触れておらず、どうもこのサイトは少なくとも1~2年は更新を怠っているようだ。2006年度に索道を受注したという情報もあったが、どこから受注したのか興味深い。

執筆日:2006年12月20日

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2006.06.19

高鷲スノーパーク ダイヤモンドクワッド

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高鷲スノーパーク ダイヤモンドクワッド
事業者名:東和観光株式会社
公式サイト:http://www.takasu.gr.jp/main.html
所在地:岐阜県郡上市高鷲町西洞
キロ程:1670m?
支柱基数:不明
高低差:不明
最急勾配:不明
輸送能力:2400人/時
搬器台数:不明
速度:不明
回転方向:反時計
動力:電気
許可年月日:1998年9月24日
運輸開始年月日:1999年12月23日?
種別:特殊索道
方式:単線自動循環式
搬器定員:4人
山麓:車庫線
山頂:
索道メーカー:樫山工業
鋼索メーカー:不明

観察日:2002年4月8日

スキー場上部の多くのコースをカバーするリフト。山頂から山麓まで滑ると、後半部に緩斜面が多いので、中級者以上ならこちらを繰り返し滑った方が楽しめるだろう。このリフトだけで、旧来の奥美濃エリアのスキー場分ぐらいを楽しめる。

ただ、筆者訪問時はチャンピオンクワッドのシーズン営業が終了していたので、こちらのコースとどちらが楽しいかは比べていない。

さて、本スキー場のリフト名は、正式名と通称が異なる事はパノラマクワッドの記事で触れたとおり。こういうケースは別に珍しくないが、他のスキー場ではリフトの長さや営業開始年などで見分けられるのに対し、本スキー場では鷲ヶ岳の記事でも触れたように、リフト延長の記載が不正確なので、このリフトの正式名称がわからない。

ゲレンデマップなどでは、本リフトは1700mとなっているが、もう1本あるチャンピオンクワッドも1700m。リフトの正式名称では第1リフトが1683mで、第5リフトが1670m。支柱銘板などに正式名が表示されていることもあるが、残念な事にそのような記録をとっていなかったので区別がつかない。名称から推察すると、リフト名で第2・3が飛んでいるので、あと2本保留となっている計画線があるか、1本の保留計画があり、ゴンドラが第2・3のいずれかである可能性もある。または2本のリフトを1本のゴンドラで代用したという可能性も考えられる。

まあとにかく、パノラマとダイヤモンドが乗り継げる位置関係になるので、第4がパノラマであるという事はダイヤモンドが第5である可能性が高いと思うのだがどうだろう。

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正式名称はともかくとして、同時建設だけあり、ハードとしてはパノラマクワッドと同じように見える。ただ、山麓停留場の近くにキュービクルが見当たらないので、山頂原動かもしれない。

山頂の様子はトップ画像の通り。最終支柱がゴンドラとほとんど変わらない高さである事がわかる。これで保護網が無いのは、やはり規制緩和の賜物だろう。

チャンピオンクワッドは、前述のとおり営業を終えており、コースも閉鎖されていたので観察もしていない。よって、これで高鷲スノーパークのレポートは終わり。そして2001-2002シーズンのスキー場関連の索道レポートも終了だ。


執筆日:2006年6月19日

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2006.06.17

高鷲スノーパーク パノラマクワッド

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高鷲スノーパーク パノラマクワッド
事業者名:東和観光株式会社
公式サイト:http://www.takasu.gr.jp/main.html
所在地:岐阜県郡上市高鷲町西洞
キロ程:1237m
支柱基数:19基
高低差:不明
最急勾配:不明
輸送能力:2400人/時
搬器台数:不明
速度:不明
回転方向:時計
動力:電気
許可年月日:1998年9月24日
運輸開始年月日:1999年12月20日
種別:特殊索道
方式:単線自動循環式
搬器定員:4人
山麓:車庫線
山頂:
索道メーカー:樫山工業
鋼索メーカー:不明

観察日:2002年4月8日

1999-2000年シーズンにオープンして以来、エリア屈指のロングコースと全て1キロを越える単線自動循環式索道という快適な環境で、瞬く間に奥美濃エリアの盟主にのし上がった高鷲スノーパークの初級者エリアをカバーするリフト。正式名称は第4リフトだ。

スキー場内の標高差600mをストレートに感じる事ができる資質をもつだけあって、初級者では山頂からの滑降は難しいので、このリフトの重要性は高い。ただ、コース中間部にかなりの緩斜面があるのが難点だ。

リフト線路の大半は、谷の中を進み、最後に崖のような斜面を一気に上がって山頂停留場に至る。この部分の搬器下はかなりの高さになっており、おそらくは1997年度の省令改正による規制緩和により、実現が可能となった設計と思われる。従来なら、間違いなく保護網が必要となった高さと思われ、この点は筆者の好みではない。

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原動がどちらなのかはっきり判らなかったが、このキュービクルの大きさを見ると、山麓原動の可能性が高いと思われる。

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樫山工業のクワッドは、ここの他に鷲ヶ岳、ヘブンスそのはらで見ているが、いずれも機械カバーの形状が違うのが興味深い。搬器の形状はどこも同じように見える。

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これが山頂停留場。本スキー場の奥行きを感じさせる構図だと思っているがどうだろうか?


執筆日:2006年6月17日

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2006.06.15

高鷲スノーパーク SPゴンドラ ~国内唯一の15人乗りゴンドラ

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高鷲スノーパーク SPゴンドラ
事業者名:東和観光株式会社
公式サイト:http://www.takasu.gr.jp/main.html
所在地:岐阜県郡上市高鷲町西洞
キロ程:2538m
支柱基数:26基
高低差:577m
最急勾配:不明
輸送能力:3272人/時
搬器台数:57台
速度:6.0m/s
回転方向:反時計
動力:電気 1120kw
許可年月日:1998年10月15日
運輸開始年月日:1999年12月20日
種別:普通索道
方式:単線自動循環式
搬器定員:15人
山麓:車庫線
山頂:
索道メーカー:樫山工業
搬器メーカー:Fibercar
鋼索メーカー:不明

観察日:2002年4月8日

2002年春のスキー場巡り最終日。スケジュールの都合で、夕方には名古屋に着かないとならないので、高山に泊まって奥美濃地区で1ヶ所攻めて帰る事にする。そうなれば、このエリアの大型スキー場で唯一未訪だった高鷲スノーパークしかない。

この規模のスキー場としては、国内ではもっとも新しく、現在の状況から考えると、新規スキー場としては最後の大規模開発となるかもしれない。しかし、以前にダイナランドの記事で触れたように、元々はダイナランドの拡張エリアとして考えられていた場所で、しかも山頂付近では実にスムーズな形で両スキー場の連絡が可能となれば、新規スキー場としてカウントするのは間違っているのかもしれない。それはともかく、つくづく、両スキー場の不仲が惜しまれる。

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これがベルリンの壁ならぬ「かますの壁」をダイナランド側から見たところ。両スキー場を隔てるのは、このロープと看板のみだが、これを無視して侵入すると財布に大打撃を受ける事になる。・・・・なお「かます」とは、高鷲スノーパークがある場所が「叺谷」で、本スキー場計画段階では「かます谷スキー場」とか「かます高原スキー場」とか呼ばれていた事から、筆者がいま名付けた。

脱索した話を索道に戻そう。ここの特徴は人工降雪機大手の樫山工業製のゴンドラであること。むろん、そうそう簡単に索道メーカーになれるわけではないので、イタリアのライトナー社と技術提携しての参入だった。リフトは何ヶ所か実績をもち、ゴンドラもよみうりランド「スカイシャトル」の実績があるが、スキー場ではここが唯一の実績だ。また、国内で4箇所目の立席ゴンドラとなっている。

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スキー場ベース部にある山麓停留場は、センターハウスからやや離れている。もう少しセンターハウスに近いほうが筆者の好みなのだが、長く並ばせる事を想定したのだろうか。訪問日は4月の月曜だったので、人影もまばらでハイシーズンの様子は想像もできなかった。

停留場本体は機械カバー式で、隣接して建屋式の車庫線がある。スキー場全体のイメージコンセプトがイタリアらしいので、配色はイタリア国旗を意識したものだろう。搬器も赤・白・緑の3色。

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仕様銘板。速度はゴンドラ国内最高速の6.0m/s。

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オープン後3シーズン目で、まだまだ線路敷緑化の途上である事がわかる。

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立席と言っても、多少は腰を預ける段差がついている。とはいえ、着席とは大違いなので、スキーヤーの評判は悪いと聞く。筆者も、登行設備ならともかく、繰り返し乗るゲレンデ用の設備なら着席がいい。

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搬器内の銘板。この画像では見難い「LEITNER KASHIYAMA」のステッカーと手摺の間に貼ってある小さなステッカーを拡大すると下のとおり。

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この「made by Fibercar」が搬器のメーカー名と思われる。「Piacenza」はミラノ州の都市名のようだ。

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山頂停留場も機械カバータイプ。奥側に見えるのはダイヤモンドクワッドの山頂。

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まるでクワッドの山頂のような降り場。側線がある事がわかる。

執筆日:2006年6月15日

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2006.02.12

鷲ヶ岳 レインボー第2ペアリフト

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鷲ヶ岳 レインボー第2ペアリフト
事業者名:東和観光(株)
スキー場名:鷲ヶ岳スキー場
公式サイト:http://ski.washigatake.jp/
所在地:岐阜県郡上市高鷲町大鷲
キロ程:817m
支柱基数:15基
高低差:190m
最急勾配:不明
輸送能力:1200人/時
搬器台数:136台
速度:不明(キロ程・搬器台数から逆算すると2.0m/s)
回転方向:時計
動力:電気
許可年月日:1980年7月30日
運輸開始年月日:1980年12月28日
建設年:平成8年
種別:特殊索道
方式:単線固定循環式
搬器定員:2人
山麓:原動油圧緊張
山頂:終端
索道メーカー:樫山工業
鋼索メーカー:不明

観察日:2006年1月21日

正面ゲレンデの中央部にかかるリフト。正式名称は第6ペアリフト。

同じゲレンデに長さもさほど変らないクワッドがあるので、一見存在意義が薄いようだが、クワッドが混んでいる事やホテル前に降りてきた場合、非常に混雑しているセンターハウス前を通らないとクワッド乗り場に行けない事から、混雑日には利用価値が高い。

筆者の前回の訪問時(1990年代前半)には、この位置に第6・7リフトというシングルリフトが2本あり(パラレルリフトだったような覚えもある)、このどちらかの免許を生かし変更認可で架け替えたと思われる。

樫山工業の標準的な原動緊張装置を用いたペアリフト。

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トップ画像で座席の背板がオレンジ色に見えるのは、背板後部に広告を掲載しているためで、実際は日本ケーブルのモデルEタイプ搬器に非常に似た形状・色使いの搬器。

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終端装置は、折返滑車を上下で支持し、同滑車へロープを誘導する索受が2輪である点やコラムの形状が日ケーの機械によく似ている。

これで鷲ヶ岳は終わり。明日、スキージャムに向うため油坂峠を越えて勝山に向う事にしよう。

執筆日:2006年2月12日

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2006.02.08

鷲ヶ岳 レインボー第2クワッドリフト

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鷲ヶ岳 レインボー第2クワッドリフト
事業者名:東和観光(株)
スキー場名:鷲ヶ岳スキー場
公式サイト:http://ski.washigatake.jp/
所在地:岐阜県郡上市高鷲町大鷲
キロ程:1385m
支柱基数:25基
高低差:350m
最急勾配:不明
輸送能力:2400人/時
搬器台数:120台
速度:不明
回転方向:反時計
動力:電気
許可年月日:1984年6月16日
運輸開始年月日:1984年12月25日
建設年:平成8年
種別:特殊索道
方式:単線自動循環式
搬器定員:4人
山麓:原動油圧緊張
山頂:終端?
索道メーカー:樫山工業
鋼索メーカー:不明

観察日:2006年1月21日

鷲ヶ岳スキー場最初のデタッチャブルリフトであるレインボーリフト(第8トリプルリフト)のリプレースで架けられたデタッチャブルクワッド。正式名称は「(鷲ヶ岳)第8クワッドリフト」。トリプルリフトの免許を生かし、変更認可で建設されてたと思われる。

正面ゲレンデに隣接した林間コースをカバーしており、山頂から尾根沿いに正面ゲレンデトップに出ることで正面ゲレンデもカバーする。この1本のリフトで鷲ヶ岳の大半をカバーしており、こういうリフトこそ6人乗りを導入すれば実力が発揮できるのではないだろうか。スノースポーツ人口が激減と言われる中、奥美濃地区は来場者数に他地区ほど大きな変動は見られず、筆者の訪問日でも数分のリフト待ちが発生していた。

トリプルリフトは安全索道製であったが、リプレースにあたっては人工降雪機国産大手の樫山工業製を導入している。同社はライトナー社と技術提携して索道業界に参入した最後発メーカー。メーカーが変った経緯は不明だが、本スキー場を以前運営していたのは名古屋に本社を置く(株)ひるがの(旧ひるがの高原観光開発)だったが、いつの間にか岐阜県御嵩町に本社を置く東和開発の子会社である東和観光に変っており、このあたりが関係あるのかもしれない。ちなみに東和観光が開発した高鷲スノーパークの索道施設も全て樫山工業だ。

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車庫線が山麓停留場と直列の配置で設置され、乗客は車庫に並ぶ形になる。

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樫山の搬器は、日本ケーブルのモデルEと似ているが、サスペンダーと搬器フレームの接続部分に特徴がある。索輪も安索のスポーク輪に対し、日ケーと同じプレート輪だ。

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山麓原動であるのは音からも明らかだが、緊張装置の位置がよく判らなかった。山麓では、油圧シリンダーが発見できなかったが、どうも緊張枠に原動装置が載っているように見えたので、山麓原動緊張でないかと思われるが自信は無い。

このリフト、本当の長さは1385mであるのに、ゲレンデマップ等で対外的に公表している長さは1500mだ。1m単位での切り上げは他でもよく見かけるが、100m以上さばを読む例は初めて見た。前身のトリプルリフトの新設時、同年に新設していたライバル大日岳(現ダイナランド)αライナーが1377mであるのを1400mと称していたのに対抗して1500mと称し、それを訂正する機会を逸したのではないかとは思うが、他のリフトもこれほど酷くはなくても全て10~36mの誇大表示をしており、信頼を置き難い運営会社という印象は否めない。

執筆日:2006年2月8日

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2005.04.05

ヘブンスそのはら 第7ペアリフト

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ヘブンスそのはら 第7ペアリフト
事業者名:(株)ヘブンスそのはら
スキー場名:ヘブンスそのはらSNOW WORLD
公式サイト:http://www.mt-heavens.com/
所在地:長野県下伊那郡阿智村智里3731-4
キロ程:219m
高低差:102m
輸送能力:1200人/時
速度:不明
動力:電気
許可年月日:1997年9月24日
運輸開始年月日:1997年12月12日
種別:特殊索道
方式:単線固定循環式
搬器定員:2名
山麓:原動緊張(油圧)
山頂:終端
索道メーカー:樫山工業

観察日:2005年1月21日

第2クワッドで滑るパノラマコース、第3ペアで滑るサウススウィングコースのそれぞれ下部をカバーする初級者向けリフト。

この原動緊張装置の機械カバーは、最初に見たときは、なんとなく古臭い感じがするデザインと感じたが、ライトナーと知るとイタリアらしいデザインのように感じるのだから、ブランドイメージとは恐ろしい。ここでは第3ペアリフトも同じデザインの機械だ。

執筆日:2005年4月5日

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2005.04.04

ヘブンスそのはら 第6ペアリフト

SONOHARA06PL01

ヘブンスそのはら 第6ペアリフト
事業者名:(株)ヘブンスそのはら
スキー場名:ヘブンスそのはらSNOW WORLD
公式サイト:http://www.mt-heavens.com/
所在地:長野県下伊那郡阿智村智里3731-4
キロ程:85m
高低差:25m
支柱:3基
輸送能力:900人/時
速度:不明
動力:電気
許可年月日:1993年7月30日
運輸開始年月日:1996年8月8日
種別:特殊索道
方式:単線固定循環式
搬器定員:2名
山麓:原動
山頂:緊張(油圧)
索道メーカー:樫山工業

観察日:2005年1月21日

ゴンドラ山頂駅付近とキッズワールドを結ぶリフト。ゴンドラ山頂駅からキッズワールドには、大きく迂回して滑り込むことも出来るが、そり遊びに来た人は下り線乗車もできる。開業日から推察するに、以前はグリーンシーズンも営業をしていたようだが、公式サイトを見る限りでは近年はスキーシーズンのみの営業と思われる。

なぜか第5リフトが欠番になっている。予定線があったのだと思われるが、今の『鉄道要覧』には未成線はなく、許可申請に及んだかどうかは不明。予定線らしき伐採跡がパノラマコースの第2クワッドと反対側にあるが、これが本当に予定線だったのかどうか判らない。

このリフトの最大の特徴は、国内最短の索道ということだ。長さが90m台のリフトは何本かあるが、90mを切るのはここだけだ。

原動装置と緊張装置は第4ペアリフトと同形のコンパクトなタイプ。第4ペアリフトで原動装置の画像をアップしたので、こちらでは緊張装置をアップしておこう。

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(2005年4月4日執筆)

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2005.04.03

ヘブンスそのはら 第4ペアリフト

SONOHARA04PL01

ヘブンスそのはら 第4ペアリフト
事業者名:(株)ヘブンスそのはら
スキー場名:ヘブンスそのはらSNOW WORLD
公式サイト:http://www.mt-heavens.com/
所在地:長野県下伊那郡阿智村智里3731-4
キロ程:290m
高低差:35m
支柱:8基
輸送能力:1200人/時
速度:不明
動力:電気
許可年月日:1993年7月30日
運輸開始年月日:1996年8月8日
種別:特殊索道
方式:単線固定循環式
搬器定員:2名
山麓:原動
山頂:緊張(油圧)
索道メーカー:樫山工業

観察日:2005年1月21日

スキー場センターからゴンドラ山頂駅へのアクセスリフト。一応ゲレンデもあるか、初心者向けの極端な緩斜面。

原動装置は原動滑車を支えるコラム内にコンパクトに収められ、緊張装置も非常にコンパクトだ。当スキー場では、第6ペアでも同形の装置を使う。似たような原動装置は安索にもあるが、緊張装置は似たようなタイプを見たことがない。

SONOHARA04PL02

運輸開始日からわかるように、グリーンシーズンの営業も行う。ロープの架替えを行なわずに夏山営業を行える設計になっている。

搬器の形状は、日本ケーブルのモデルEに似ているが、サスペンダーの形状が異なるのが見分けるポイントのようだ。

執筆日:2005年4月3日

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2005.04.02

ヘブンスそのはら 第3ペアリフト

SONOHARA03PL01

ヘブンスそのはら 第3ペアリフト
事業者名:(株)ヘブンスそのはら
スキー場名:ヘブンスそのはらSNOW WORLD
公式サイト:http://www.mt-heavens.com/
所在地:長野県下伊那郡阿智村智里3731-4
キロ程:465m
高低差:157m
輸送能力:1200人/時
速度:不明
動力:電気
許可年月日:1993年7月30日
運輸開始年月日:1996年12月11日
種別:特殊索道
方式:単線固定循環式
搬器定員:2名
山麓:原動緊張(油圧)
山頂:終端
索道メーカー:樫山工業

観察日:2005年1月21日

中上級者向けコースに架設されたリフト。コースの雪着きが悪いのか、運休している事が多く、訪問時も運休中で乗れなかった。本スキー場では第2クワッドに次ぐ長さであり、このコースが滑れないと中上級者にはコースバリエーションが少なくて面白くないスキー場になってしまう。

画像は、クワッド山頂からの林道を利用した初級者向けリンドウコースとの交差地点で撮ったものだが、このリンドウコースは緩すぎて、苦労した。スノーボード禁止のスキー場なので心配はないが、ボーダーがいれば不満爆発だろう。

(2005年4月2日執筆)

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