ロックバレーテレキット ~もしかして日本唯一のテレキット?
ロックバレーテレキット
事業者名:(株)フォーレストパーク
公式サイト:http://engaru.jp/kankou_information/chiiki/en/ski/ski.html
所在地:北海道紋別郡遠軽町字野上
キロ程:303m
支柱基数:4基
高低差:69m
最急勾配:不明
輸送能力:549人/時
搬器台数:50台
速度:不明
回転方向:時計
動力:電気
許可年月日:1980年7月31日
運輸開始年月日:1980年12月25日
種別:特殊索道
方式:単線固定循環式(滑走式)
搬器定員:1人
山麓:原動停留場
山頂:緊張(重錘)停留場
索道メーカー:安全索道
鋼索メーカー:不明
観察日:2007年2月7日
遠軽町遠軽地区の市街地外れにあるロックバレースキー場初級者コースにある滑走式リフト(旧丙種特殊索道)。『民鉄要覧』によれば、架設時の事業者は(株)ビーエム観光で後に(有)ロックバレーに譲渡され、1996年に同社が(株)フォーレストパークと商号を変更したらしい。遠軽町の合併協議会の資料によれば、(株)フォーレストパークは平成8年設立の第3セクターとなっており、商号変更という『民鉄要覧』の記述が正しくないのか、株式会社に移行した日を設立としているのかよく判らない。ともかく、現在の事業者である(株)フォーレストパークは遠軽町が49%出資する第3セクターである。
これがスキー場の全景。1枚バーンのコースの山に向かって右側にトップまで登るリフト、左側の緩斜面部分にテレキットが架設されているのが判る。
滑走式リフトで一般的なのはスプリングボックスに巻き取られたロープの先端にプラッタースティックかTバーが取り付けられている方式で、シュレップリフトとかJバーリフト、Tバーリフトと呼ばれる方式だ。しかし、このテレキットは仏国ポマガルスキー社が開発した方式で、スプリングボックスとロープの代わりに伸縮式のポールを使う。このロックバレーテレキットが国内第一号という事であるが、筆者はここ以外に存在を知らない。もしかしたら、唯一の存在ではないかと思っているが、どこか他でも存在していたことをご存知の方は教えてほしい。
これが山麓原動停留場。一般的なシュレップリフトよりも簡易な構造の原動装置である。
原動装置をよく見るとポマガルスキー社のメーカーズプレートと色あせた安全索道のメーカーズプレートがあった。
これがテレキットの搬器。乗車中に片手撮影した。二重になったアルミパイプが、突っ張り棒とは逆向きに作動すると考えると理解しやすいだろう。
上下線で段違いになっているのは、滑走式リフトでは良く見られる形式。
これが山頂停留場の降り場である。
緊張装置も原動装置と同様に簡易な構造。
降り場にある標識にもポマ社のマークが入っているが、これも輸入品なのだろうか? そうだとしたら、進入禁止は日仏で同じマーク?
とにかく筆者としては、テレキット初体験で、これが見たいがために遠軽まで足を伸ばした次第。大満足だった。
こちらはテレキットとペアリフトの乗車券。さすがに1回券の利用は少ないのか、テレキットの乗車券には「平成8年シーズン終了まで」と書かれている。料金の訂正が行われているので、ミスプリではないだろう。ということは10年前に印刷した乗車券と思われる。シンプルな様式だが北海道のロコスキー場としては平均的なレベルだろう。
執筆日:2007年2月19日
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